指間炎になりやすい犬種
- ダックスフンド
- シーズー
- パグ
- フレンチブルドッグ
- ゴールデンレトリバー
- 柴犬
肉球や指の間の皮膚から皮脂が分泌されますが、皮脂の分泌量が比較的多い犬種が指間炎になりやすい犬種です。
皮脂の分泌量は少ないのですが、皮膚炎になりやすい柴犬も指間炎に注意が必要です。
指間炎の原因と予防法
指の間にたまった汚れ
指の間にたまった汚れが原因で細菌が繁殖し、指間炎を起こすことがあります。
お散歩の後に手足を拭いたり洗ったりすると思いますが、指の間にも土や砂やホコリが入り込んでいます。
意識してお手入れしてあげるようにすると指間炎を予防できます。
拭き過ぎ・洗い過ぎ
肉球や指の間の拭き過ぎ・洗い過ぎが原因で傷ができ、細菌が侵入して指間炎を起こすことがあります。
汚れを落とそうとゴシゴシ拭いていませんか?毎回シャンプーや石鹸を使って洗っていませんか?
土や砂やホコリ程度の汚れであれば、温かいシャワーで洗い流すだけでも十分に落とすことができます。
過剰なお手入れをやめることで指間炎を予防できます。
違和感を取り除きたくて
肉球や指の間の違和感を取り除きたくて、しきりに舐めてしまうことが原因で指間炎を起こすことがあります。
例えば、シーズーやゴールデンレトリバーのように足裏の被毛をバリカンでカットしなければならない時、短くなった被毛が肉球や指の間をチクチクと刺激することがあります。
痒い・痛い・ムズムズするなどの違和感を取り除きたくてしきりに舐めてしまうと指間炎になりやすいです。
トリミング後、手足の裏を気にしていないか見守ってあげてください。
舐めたり噛んだりする時は、しばらくエリザベスカラーを着けて過ごすことで指間炎を予防できます。
肉球を火傷した
日中の熱くなったアスファルトの上をお散歩し、肉球を火傷してしまったことが原因で指間炎を起こすことがあります。
火傷によって痒みや痛みがあると肉球や指の間をしきりに舐めてしまいます。
夏場はお散歩の前に地面に触れてみてください。アスファルトの温度が50℃を超える日もあります。
地面が熱い時はお散歩を中止しましょう。冬場の日中も地面が熱くなっていないか確認してください。
地面が熱くない時間帯にお散歩することで指間炎を予防できます。
指間炎の症状と治療法
症状
炎症を起こすと肉球や指の間が真っ赤に腫れることがあります。
痒みや痛みを気にした犬がしきりに舐めると常に湿った状態になるため、細菌が繁殖しやすくなります。症状が悪化すると肉球や指の間が膿んでしまうこともあります。
どうしても犬が舐めてしまうため、なかなか完治させることが難しいとされています。
治療法
指間炎の原因を取り除くことから始めます。汚れが原因なら常に清潔を保ってあげてください。
拭き過ぎや洗い過ぎが原因なら過度なお手入れをやめてください。犬がしきりに舐めるのであればエリザベスカラーなどで対処してください。
原因が取り除かれるだけでも炎症が治まることがあります。
病院を受診した場合には、抗生剤・抗炎症剤・痒み止め・ステロイドなどの内服薬が処方されることがあります。
靴下を履かせるなどし、患部を舐めることを防ぐことができる場合には外用薬(塗り薬)が処方されることもあります。
まとめ
指間炎になりやすい犬種は主に6種です。
- ダックスフンド
- シーズー
- パグ
- フレンチブルドッグ
- ゴールデンレトリバー
- 柴犬
指間炎は肉球や指の間のお手入れが不十分な時や過剰な時、犬がしきりに舐めてしまう時、ケガをして傷口から細菌が侵入した時など、全ての犬種に起こり得る症状です。
舐める癖がある場合には肉球や指の間をよく見てあげてください。赤みや腫れがある場合には症状が悪化する前に病院を受診しましょう。