熱く、乾燥した砂漠のような場所で
通報・発見
乾燥地帯に捨てられ、1カ月生きのびている「ロージー」の保護依頼に、ロスアンジェルスの保護団体Hope for Paws(HFP)が3時間かけて車で向かいました。
人びとはポスターを貼ったり、インターネット上で飼いたい人を募集してみたり、思いつく限りのことをしました。その努力がついにHFPにつながったのです。
その気持ちも、捨てられたロージーにはなかなか理解できません。人を恐れるロージーは、誰も近づくことを許しませんでした。
そんなロージーを発見。ですが停車して車から降りる頃には、ロージーはすでに遠くへ逃げて行ってしまいました。
乾燥した台地に伸びる鉄道のレール、木が1本、2本…。そして画像の右下のあたりに小さく映るのが、ロージーです。
見えますか?こちらをチラチラと確認しながら距離を取っているそうです。賢くて困った…。
数時間にわたって距離を置いた追いかけっこを続けました。のどが渇いたロージーが、しかけたケージトラップの中の水を飲みにくるように誘導する作戦でしたが、結局失敗でした。
茶色い体毛のロージーは、黄土色の地面と干からびて色あせた植物の背景に溶け込んで、見えにくいことこの上ない。
近くに動物の交通事故が多発する高速道路が交差する場所です。下手に近づいて驚かすと、道路にとび出してひかれる危険も。注意深く行きましょう。
追跡・保護
このあたりの様子を熟知したロージーは、道路の下の地下に伸びる水道管を通って反対側に移動できることも知っていました。
それを逆手(さかて)に取る作戦決行です。トンネルの一方をふさいだ上でロージーを誘い込み、トンネル内でつかまえようというのです。果たしてうまく行くでしょうか?
トンネルの一方をふさいでいる間に、ロージーの姿を見失ってしまいました。探し回っているとツバメの巣を発見。この種類のツバメたちは、水を含んだ泥でこのツボ状の巣を作ります。
それを知っていた撮影者:「どこか近くに水場があるはずだ」
どうやらサバイバルゲームか推理ゲームの様相を帯びてきましたよ。
「ロージーはそこにいるかもしれない。」
あった、水場!というより大きな川。先ほどの場所から3キロほどのところです。いつもここで水を飲んでいるはず。でも肝心のロージーの姿はない…。
「今回はつかまえられないかもしれない…」珍しく弱音が出る撮影者。気持ちをしっかり持って!
車でケージトラップに戻ってきました。え!?いる、ロージー!そしてケージにつかまている~…なんで??
疲労のせいか、元々の性格なのか、ロージーは暴れることもなく咬む様子も見せません。ゲームオーバーと悟ったのでしょうか?
協力してくれるペット用品店の女性が、ロージーにとりあえずの居場所を提供してくれました。広大な砂漠のような場所から、店舗の裏庭に連れてこられたロージー。
でも思ったより落ち着いていて、すんなり人を受け入れてくれました。30分もすると、すっかり安心してリラックスできましたよ。
それから
里親さんの家庭に落ち着くまでは、ここからまだ少し道のりがありかなと思いましたが、いきなりの展開が待っていました。
最初に掲げた「Help me」のポスターを作った女性自ら、里親さんに名乗り出てくれたのです!人も犬も本当にうれしそうな様子に、見ているこちらも笑顔になります。
動画をどうぞ!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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