信頼ときずな
通報・発見
ロスアンジェルスの保護団体Hope for Paws(HFP、ホープ・フォー・ポーズ)初期の記録動画です。
ゴミのように、あるいは「ゴミとして」ゴミ山に捨てられる犬たちがいます。米国西海岸のロスアンジェルスにもそんなゴミ扱いされた犬たちが捨てられる場所があります。その犬たちをできる限り保護している人と共にHFPが2頭の犬を保護しました。
そのうちの1頭は発情期のメス犬です。妊娠し子犬が産まれる前に保護して避妊を目指します。まずは駐車場にオスの黒犬「シャドウ」とメスの「ミリー」を発見しました。
接近・保護
逃げ腰のシャドウと対照的に、ミリーは食べ物につられて寄って来て、人の手から直接食べ物を受け取りました。皮膚病が広がっているのがわかります。処置すればきれいに治るはずです。
ミリーは攻撃的ではないですが、うなるので安全を優先してケージトラップに入ってもらうことにしました。
首に巻かれているのは首輪ではなく、電気コードです!設置したカメラにお尻を向けて、ミリーはケージの中の食べ物に前足を伸ばしているところ。
と、ここで最大のミスが発覚!古いカメラのメモリーカードが一杯になって、記録不能になってしまいました。
あらまあ、何という初歩的なミス…!この後、ミリーをケージトラップで保護し病院に連れて行きました。ミリーはとても落ち着いていたそうです。
ミリーを心配して遠巻きに見ていたシャドウをつかまえることはできませんでした。翌朝、ミリーをおとりにする作戦で再挑戦です。
翌朝の様子。前方の車からリードをつけたミリーが道路に降ろされると、シャドウがうれしそうに近づいてきました!ミリーも尻尾を振っています。
車を置いて、数100メートル先の知人宅までミリーと歩いて行きました。願わくは、追ってきたシャドウをこの住宅の敷地内で確保したいのです。ミリーは、まるでいつもリードで散歩していたかのように素直に歩いてくれました。
ミリーを庭のフェンスにつなぎ、人間はかくれました。するとミリーに会いにシャドウが敷地内に入りました!すかさず門を閉め、ミリーのリードをほどいて囲われた庭の中に放しました。すると…
ミリーは壁ぎわに縮こまったシャドウにさっと寄って行き、「大丈夫だよ、出ておいで」と伝えるように、横から鼻でつついたり前足で触ったりとシャドウを励ましています!
そんなミリーに人間も励まされ、恐る恐る手を伸ばしてシャドウに触れました。シャドウは恐怖心を耐えています。けなげです。
ゴミ山で生まれ、ほとんど人と接触したことのなかったシャドウが、こうして人の手とリードを受け入れてくれた姿は、感動的。ありがとうシャドウ、ありがとうミリー。
犬は人を信頼してくれると教えてくれた2頭
そしてミリー。彼女も皮膚がヒリヒリとしているのでしょうけれど、人のひざに頭をのせて全面的な信頼を示してくれました。
ミリーとシャドウ、2頭の仲良しの存在は、私たちに「信頼」と「きずな」の強さを教えてくれます。
動画をどうぞ。
そしてその後
ミリーとシャドウ、それぞれに治療を受け、別々の保護施設で暮らし始めていました。離されてしまったのは残念ですが、状況が難しかったのでしょう。
ある日、久しぶりにドッグランでミリーとシャドウを再会させたのです。すると、特に皮膚病もきれいに治ったミリー、もううれしくて、うれしくて、たまりません!
「君は僕の親友!」と歌うBGMにのせて、うれしさ爆発のミリーの姿とリード訓練中のシャドウのちょっと戸惑いながらも喜んでいる姿を見ていると、ほほえまずにはいられません。
ゴミ山生まれのシャドウのきょうだい犬や、他の犬もまわりにいます。
オマケの関連動画も最高に最高!是非、一緒に見て!温かい気持ちになること請け合いです。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
▼▼ 公式サイトはこちら ▼▼
https://www.HopeForPaws.org
▼▼ Facebookページもあります ▼▼
https://www.facebook.com/HopeForPawsCalifornia