犬のウンチは犬の健康を知る重要な手がかりとなる
皆さんは、毎日出る愛犬のウンチをじっくり観察していますか。犬のウンチは、その日のその犬の健康状態を知る重要な手がかりとなります。
一般的に、以下のような状態のウンチは、健康な犬である証拠とされています。
- 1日1〜2回出るのが理想
- 茶色〜濃い茶色は健康的
- 持つと軽く潰れるくらいの硬さがベスト
ただし、この目安はあくまで基準です。犬によって個体差がありますし、以上のようなウンチ出ないからといって必ずしも不健康であるとは限りません。
犬のウンチは参考程度のものなので、ウンチに少しでも異なる様子が見られたら、他におかしな症状が現れていないか観察してみましょう。
犬のウンチにおける4つの勘違いとは
上記で紹介したような正常なウンチに当てはまらないからといって、必ずしも健康でないとは限りません。反対に、今まで正常だと思っていたウンチが、実は問題のあるウンチであることもあります。
ここでは犬のウンチにおける4つの勘違いを紹介するので、犬のウンチに関する正しい知識をアップデートしましょう。
1.「ウンチの量が多いと健康の証!」は間違い
「今日は愛犬がたくさんウンチをしたから健康!」と思っている飼い主さんが多いですが、犬がウンチをたくさんしたからといって健康とは限りません。
犬は基本的に肉食よりの雑食動物ですが、ドッグフードの種類や手作り食によっては、野菜や雑穀といった食材を多く使っていることがあります。すると、消化吸収が悪くなり、その分、排泄されるウンチの量も多くなります。
つまり、ウンチの量がいつもより明らかに多いときは、消化不良に陥っている可能性やドッグフードに消化しきれない物がたくさん含まれている可能性があるのです。一度ドッグフードや食事を見直してみましょう。
2.「ウンチの色が急に変化したから病気かも」
「昨日、一昨日まで茶色いウンチだったのに、なぜか今日はウンチの色が少し緑色っぽい…。もしかして、何か重大な病気が潜んでいるのでは?」と心配になる飼い主さんも多いでしょう。
たしかに、ウンチの色に異変が生じた場合、病気や体調不良などのサインであることもあります。しかし、ドッグフードを切り替えたタイミングであったり、新しいおやつや食材を与えた時などは、その食事の色がウンチに反映されることはよくあります。
ドッグフードの切り替えは、犬のウンチにも大きな影響を及ぼすので、1〜2日で治るようであれば問題ありません。ただし、しばらく経っても色が元に戻らない場合は、念のため動物病院で診察してもらいましょう。
3.「ウンチが硬いから体調不良ではない」とは限らない
ウンチが硬いと「しっかりした丈夫なウンチがでたから体調不良ではなさそうね」と思いがちです。しかし、ウンチが硬いからといって健康とは限りません。
犬のウンチは、硬すぎず柔らかすぎずの状態が最も良いとされています。触れたり持ったりしても潰れることなく、あまりにもカチカチに硬いウンチの場合、食事の量が足りていなかったり、脱水あるいは腸の病気を患っている可能性があります。
食事の量に問題がない場合は、腸の病気が疑われるので、かかりつけの動物病院に相談し、必要に応じて検査を行いましょう。
4.「1日ウンチがでないから便秘気味」
1日ウンチがでないと便秘なのでは、と思う飼い主さんもいますが、ウンチが出る回数は、犬によって個体差が多いです。毎日2〜3回出る犬もいれば、1日おきにウンチが出るのが習慣化してしまっている犬もいます。
したがって、1日ウンチがでないからといって便秘になっているとは言い切れません。
ただし、2〜3日ウンチがでない場合は便秘になっている可能性が高いです。水分量が足りていないため、なかなかウンチが出せないということもあるでしょう。
あまりにも便秘が長引くと、腸に負担をかけたり、他の病気を発症する恐れもあります。3日以上ウンチがでない場合は、かかりつけの動物病院で相談しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬のウンチは健康状態を知るために重要です。言葉を話せない犬の状態を知るためには、普段から様子を観察しつつ、ウンチやおしっこの状態を確認することを怠らないようにしましょう。