保護犬を飼って変わったこと…それは『笑える時間』が増えたことでした

保護犬を飼って変わったこと…それは『笑える時間』が増えたことでした

皆さんは保護犬の事をどこまで知っていらっしゃいますか?彼らが保護犬になる理由は逃げたかあるいは捨てられたかです。今回は私の愛犬のエピソードを交えて、保護犬についての現状をお話していきたいと思います。

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保健所にいた時の彼女

震えた彼女

大きな犬を前にぶるぶると震えていて・・・

私の県では殺処分を0に、というスローガンの元なるべく殺処分をしないよう、譲渡に力を入れています。私の住んでいる所の近くの保健所には、殺処分をする装置も薬もありません。

彼らにとって、殺されないという安心感はきっと計り知れないものでしょう。しかし、幸か不幸か殺処分できないのなら捨ててしまおうという人もいます。そして彼女は、ボーイフレンド犬と一緒にここにやってきました。

写真を見てわかる通り、ミニチュアダックスフンドというブランド犬です。私は思わず「逃げ出したとかじゃないんですか?」と職員さんに聞きました。すると職員さんは首を振り「捨てられたようです」と、一言そう呟かれました。

その時彼女は、他の大きな犬に圧倒されながらブルブルと震えており、とても悲しい目をしていました。私たちは彼女をキラと名付け、彼女が怖がらないようにと出来るだけそばにいました。

数日後

数日後のキラちゃん

この環境にも少し慣れたのか、職員さんの後ろをついていくような素振りを見せるようになりました。特に嬉しかったのが、私に一番なついてくれたことです。

彼女は私を見つけると他の人には目もくれず、遊んで遊んでと言っているかのように飛び跳ねるのです。

キラは日に日に甘え上手になりましたが、ここで問題が・・・キラちゃんが全然ご飯を食べてくれないのです。

そしてもう一つ大きな問題がありました。

誰も欲しいという人がいない!

なんと、誰も欲しいという人がいなかったのです!

この時すでに、私は猫3匹、犬1匹と一緒に生活する状態だったので、ほかの子たちと仲良くできるか?体格差で虐めたりしないか?という不安から、引き取ると言えずにいました。

そうこうしているうちに、またさらに数日が経過。とうとう犬舎が満杯になってしまい、誰かを愛護センターに送らなければならない状況になってしまいました。

そんな矢先、これまでずっと一緒にいたボーイフレンド犬の飼い主になりたいという人があっさり決まったのです。

それを聞いた時、「このままさらに沢山わんちゃんのいる所に連れて行ってもいいのか?彼女はこんなになついてくれたのに私は何もしないままでいいのか?」という疑問が沸き、その問いに自分の中で答えが出たと同時に決心しました。

「この子を飼います!大切にします!」

引き取った後早速健康診断と避妊手術

避妊手術後のキラちゃん

試用期間の終了し正式に譲渡の手続きが終わったあと、早速彼女を病院に連れていき健康診断と避妊手術を受けさせました。

結果は・・・健康状態は特に問題がありませんでした。しかし子宮があまり良い状態ではなく、黒ずんだところが点々とあり、最悪の場合病気になっていたとのこと。

「ブリーダーか誰かが、子供を産めなくなったから用済みってことで捨てたんだろうねぇ。」と先生が仰いました。その時、捨てた人間に対する激しい怒りとくやしさで、涙が思わずこぼれました。彼女は静かに私に寄り添ってくれました。

現在のキラちゃん

ようこそ!私の家族!!

甘やかしすぎて・・・

上の写真は初めて我が家に来た時のキラちゃんです。キラちゃんは落ち着いた様子でずっとフンフンと匂いをかぎながら、私の行くところ行くところついてきてくれました。

その間、心配していた猫ちゃん達やわんちゃんは怖がってはいましたが、決して傷つけたりせずに様子をじーっと見てくれていました。

現在の写真がこちらです↓

にっこりキラちゃん

彼女は保健所にいた時よりもずっとずっと笑うようになりました。・・・そしてわがままも言うように(笑)

あれだけ食べなかったご飯も沢山食べるようになり、今ではしっかりと監視していないと猫ちゃんの分まで食べようとすることも!おかげでみるみる太っていくので、すこしずつ減量しようと思います・・・。

まるでキラちゃんに拾われたようね

ある日散歩をしていた時の事でした。キラちゃんを私が。もう一匹の愛犬を母が散歩していた時に、母が「変わったね」と一言。

私が「どういうこと?」と尋ねると、母は「キラちゃんがいる前は、ずっとあんたしんどそうだったでしょ。仕事とか人間関係とかで。でも今すごく幸せそうだもん。まるでキラちゃんに拾われたみたいだね。」と言われハッとしました。

私はずっと私が彼女を保護したと思っていたけれど、その彼女をちゃんと見ることで他の子にも改めて向き合うことができたし、何よりも彼女の話題で笑える時間が増えました。

確かに母の言う通り私が拾われたのかもなぁ・・・その時の母の言葉を日々実感しています。

私の経験を通して、飼い主様に伝えたいこと

守れるのはあなただけ!

彼らは寿命が短いです。瞬く間に私たちを追い抜き、亡くなります。それでも彼らは生きています。

私たちのエゴで動く都合のいい動物ではありませんし、ましてや道具ではありません。きっと誰かが助けてくれるだろう。きっと誰かが幸せにしてくれるだろう。とは思わないでください。

彼らの半数は交通事故や飢えで亡くなっています。いなくなったら保健所に電話してください。探してあげてください。決して一匹にしないで。彼らの笑顔を守れるのは世界で1人だけの彼らにとっての飼い主だけです。

1匹でもブルブルと震える子がいなくなるように。彼らは愛された分沢山の事を教えてくれるはずです。現に私は、キラや他の子たちを通して様々なことを学ばせてもらいました。だからお願いします。彼らを守ってあげてください。

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