ひき逃げの犠牲に
通報・救護
「ピオウ」と名づけられたこの子は、車にひかれたらしく、ある店の前で動けずにうずくまっていました。店主が動物保護施設タキス・シェルターに連絡し、責任者のタキスさんが到着したところです。
近づく人に不安をいだいたピオウは、左右に体を揺らし、動かない下半身を引きずって逃げようとします。痛々しい姿です。
タキスさんはピオウを病院に連れて行き、飼い主を探すためにインターネット上に写真を掲載しました。
すると、ビンゴ!飼い主は庭から出てしまったピオウを探していたのです。ピオウは飼い主に引き渡されました。
さて、数週間後。タキス・シェルターにまたもひき逃げの交通事故にあった犬の救護要請が入りました。
のちに「ツィオウ」と名づけれたその小さな犬は、後足をつぶされていたのです。
タキスさんはすぐにツィオウを病院へ連れて行き、後足の切断手術をしてもらいました。
つぶれた足はもう再建できません。きれいに取って、感染症対策をして、ツィオウは回復していきました。
出会い
一方、そこで悲しい、偶然の出会いがありました。
下半身がマヒしたピオウが同じ病院にいたのです!でも治療のためではなく安楽死のために…。飼い主が世話しきれないと持ち込んだのでした。
安楽死の処置を待つピオウと3本足のツィオウが出会うと、大親友に!
タキスさんは2匹をシェルターに引き取りました。
仲間の犬たちとも仲良くなった2匹。でもやっぱり、お互いがいちばんの友達です。歩けるツィオウは他の犬たちの中に入って行っても、最後はピオウの横に戻ってくるのです。
大きな犬が近づくと、ツィオウは立ちはだかってピオウを守るような仕草。大きな犬たちは何もいたずらしませんけどね。
そしてピオウはリハビリに励み…。
車社会の犠牲をなくしたい
タキスさんは「ピオウの歩行器は用意してあります。でも今すぐに使うと、この子の後足はもう二度と使えなくなるでしょう。今はリハビリを続けて、少しでも後足の機能を回復する手伝いをしています。」とのこと。
頑張れピオウ!ツィオウとの友情はきっと助けになるでしょう。動画の最後にはピオウが歩行器をつけて軽快に走る姿も見られます!
車社会では毎日多くの動物たちが走る凶器に傷つき、命を落としています。車は現在の人間社会に必須な道具ではありますが、凶器にもなることを十分に自覚して責任を持ち、細心の注意を払いながら使わなければいけませんね。
動画を見ることは保護支援にもつながります!
【閲覧注意】動画の28秒~45秒。傷が映ります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Takis Shelter