人こわいけど、人恋しい
発見
ギリシャ・クレタ島の保護施設タキス・シェルター丘の中腹を車で走っていると、うろついている犬を発見。犬はこわがって茂みに隠れているのか、なかなかカメラで姿をとらえることができません。口笛を吹きながら探すと、車の後ろにチラッ。
やっと、車の前から姿を現してくれました。
回りは人家もない丘陵地帯。おそらく、車で連れてこられて捨てられた、かなあ…。
こわいけど人恋しい、そんな感じで、タキスさんの回りをウロウロ、そしてまた離れてしまいました。
保護の試み
車には近隣の村から保護してきた犬が2匹、キャリーケースに入っています。と、話していると、逃げ腰の犬が近くに戻って後ろから見ています。どうやら、車の中で鼻を鳴らしている犬の気配に気づいて、気になるよう。さかんに開いたドアの回りをチョロチョロします。
道具もなく、この調子の犬を素手でつかまえるのはムリそう。中の犬にひかれて車に飛び乗ってくれたり…しないよねえ。さあ、どうする?
持っていたドッグフードの缶を開けて投げ与えると、トットットッと寄ってきて食べた!
タキスさんは、(丘陵と広い谷を映して)「こんな人里離れた場所ですよ。みなさん、私、スマホを置きますよ。この子をつかまえることができるか、やってみるしかありません。」と。
そして次の動画へ。30分後、まだつかまえられない様子です。でも犬は茂みの中に座って、何だかつかまえてもらうのを待っているようにも見えます。
目を合わせようとしない犬、あ、こっち見た!
「ほら、ついておいで。みなさん、またスマホをちょっと置きますよ。」とタキスさん。
保護完了
そして、更に次の動画です。いる、犬、車の中に!
「やりましたよ。犬は車の中です。ほんとにほんとによかった!」
「ほんとに(very)」を5回言いましたよ。2時間かかったそうです。どうやって車に導いたのかわかりませんが、とにかくよかった、お疲れ様でした!
犬はソワソワ、モジモジ、落ち着きません。でももう心配いらないよ。
その後
最後にもう1本の動画を紹介します。おびえていたこの子がシェルターに来て2日目。保護した時のおどおどしていた様子からびっくりの大変身!置かれた環境によって犬の感情と行動がどれだけ変化するかをご覧ください。
動画を見ることは保護支援にもつながります!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Takis Shelter