犬を鎖につないだまま飼い主死去。リードを外して新しい世界へ

犬を鎖につないだまま飼い主死去。リードを外して新しい世界へ

鎖につながれ、孤独と監禁状態を耐えていた犬。その上、ネグレクトを続けた飼い主は犬をそのままに、1カ月ほど前に死去してしまいました。

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鎖と孤独

通報・発見

たわわに実ったイチジクの木の枝につないだ鎖に黒犬がつながれています。イチジクの葉がギリシャ・クレタ島の強烈な日差しから犬を守っていますが、この犬は放置されてきた不幸な子。

タキス・シェルター代表のタキスさんが説明します。

「3,4週間前に飼い主は死亡しました。この犬はずっとこうして鎖につながれています。時々通りかかった人が食べ物を投げ与えていました。」

犬は身を伏せて尻尾を振り、喜びを抑えてジリジリと待っています。

待ちきれずに立ち上がり、尻尾を大きく振って、鎖に締め上げられたのどをゼーゼー言わせながらモジモジ。

すぐそばに来ると、鎖を振り回すように動いて喜んでいます。どれだけの孤独をかみしめていたのでしょう。

孤独と監禁から解放

タキスさん:この子はずいぶん強そうですね。シェルターの犬社会で問題児にならないといいのですが。

何よりこの子に幸せになってもらいたい。今の状態は、生きているとは言えません。「自由にして!」と懇願していますよ。

リードにつけかえて、忌々しい鎖をはずすと、犬は飛び出すようにリードを引っ張ります。きっと思い切り走りたいのでしょう。新しい世界へ!

シェルターに到着

次の動画です。病院で身体検査、去勢手術などを経て、やっとシェルターへ到着しました。健康に重大な問題はなさそうですが、首の回りはきつくまかれた鎖ではげています。

ついにリードもはずし、犬仲間の元へ。「問題児にならないか…」との一抹の不安は果たして…?

シェルターの犬仲間たち

まずは一生懸命、周囲にマーキングをして、自分の居場所だと確認、主張しています。そこへ次々に犬たちが寄ってきて、新参者のチェック。

犬社会の問題児と化すか、すんなり仲間に入れるか。ここが見どころです!

そういえば名前がまだでした。タキスさんは「フレディ」という名前を舌の上で転がしていますよ。フレディ(仮)!もう、フレディでいいですよね!

動画を見ることは保護支援にもつながります。

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:Takis Shelter

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