視力が低下した老犬のためにできること
1.家具や家電の位置を変える
視力が低下した老犬はは、近くにある物にも気づかなかったり物との距離感を上手く把握することができなくなります。
物にぶつかることが増え、家具や家電を倒して壊してしまったり、犬がケガをしてしまうことがあります。
重い物の下敷きになってしまって自力で抜け出せないことがあります。お留守番に事故が起きたらと思うと恐ろしいですよね。
部屋の真ん中に置いてあった家具があれば端っこに移動するなどし、視力が低下した老犬が歩行しやすいように工夫して置くと良いです。
犬がぶつかっても家具が倒れないように固定したり、ペットガードを取り付けるのもおすすめです。
ただ、もう視力が低下してから時間が経ち、視覚に頼らない生活に慣れている犬の場合には、感覚で家具の位置やドアへの行き方などを覚えているために、家具の位置を変えない方が良い場合もあります。
2.首輪からハーネスに変える
視力が低下した老犬はお散歩中につまずきやすく転倒しやすくなるかもしれません。また、視力の低下と共に病気や足腰の筋力の低下によって、うまく段差を越えることができなくなったり歩行に助けが必要となることもあります。
そんな時は、ハーネスをつけてあげることで愛犬の体を支え歩行を助けてあげることができます。一般的なハーネスではなく歩行介助用や介護用のハーネスに変えてあげると良いでしょう。
3.こまめに爪や足裏の毛をカットする
視力や踏ん張る力が低下した老犬は、爪や肉球の間から生えている被毛が伸びて室内で滑りやすくなることがないようにしてあげましょう。
これは老犬ではなくても言えることですが、老犬ではより注意してあげると良いでしょう。若い成犬であれば月に1回程度のお手入れで良いでしょうが、老犬の場合には、もっとこまめに爪や肉球の間の毛が伸びていないかチェックしてあげると良いかもしれません。
トリミングサロンやかかりつけの動物病院で爪切りも足裏の毛のカットも可能です。
どちらも待ち時間がつらい老犬には予約をしておくのがおすすめです。
4.明るい時間帯にお散歩に行く
視力が低下しているけれどもまだ残っているた老犬には、光を少しでも多く感じることができる明るい時間帯にお散歩をしてあげると少し歩きやすいかもしれません。
太陽の光を感じることができる明るい時間帯にお散歩をしてあげることで活動的にもなれます。
5.たくさん声をかけてあげる
視力が低下した老犬は見えにくくなることで不安を感じやすくなります。
飼い主の姿を見つけることができずに鳴いたり吠えたりして呼ぶことがあります。
見えない代わりにたくさん声をかけてあげてください。鳴いたり吠えたりした時は「ここだよ~」と言ってあげてください。驚かせないように、一言声をかけてから体にそっと触れるのも良いです。
犬は飼い主の声を聞き分けることができます。
「お風呂に入ってくるね」など些細なことにも声をかけるようにすると、飼い主の声を頻繁に聞くことで不安が緩和されて、より安心して過ごせるかもしれません。
まとめ
視力が低下した老犬のために飼い主がしてあげられることを5つ解説しました。
- 家具や家電の位置を変える(場合によっては変えない方が良いことも)
- 首輪からハーネスに変える
- こまめに爪や足裏の毛をカットする
- 明るい時間帯にお散歩に行く
- たくさん声をかけてあげる
視力が低下すると、躓いたりぶつかったりなど、歩き方にも変化が見られるようになります。また不安を感じる場合もあります。
変化が小さなうちに、対策を始めると良いです。
変化が大きくなってきた場合も、その変化に合わせて対策や対応を見直していきましょう。