ペット用品取扱士という資格を知っていますか?
ペット用品取扱士は、一般社団法人『日本ペット用品工業会』が行っている検定制度で、ペット用品に関する知識や技能審査に合格することで取得できる、いわばペット用品のスペシャリストです。
ここでいうペット用品とは...
犬・猫・観賞魚・小魚・小鳥・小動物・昆虫・爬虫類でそれらを飼育するために必要とされるペット用品のことです。
私たちがペットと共に生活をするとき必ず最低限の道具が必要となります。
様々なペットに関する便利な道具が普及した今だからこそ、その特性や機能、構造などについて販売する側の正確な知識は欠かせません。
それは、インターネットなどの情報によって間違った知識を信じてしまっている一般のペットを飼育されている方々がいてもおかしくないからです。
ペット用品取扱士はそんなペット飼育ユーザーにペット用品の正しい知識を広め、一般のペットを飼育されている方においては必要なもの、それに対する正しい知識を身につけておくことでペットが暮らす環境をより安心・安全・快適にするために必要なこととなります。
どんなことを勉強するの?
ペット用品取扱士は以下のような知識と技能を必要とし学んでいくことになります
- ペット用品初期導入に関する基礎知識
- ペット用品に関する基礎知識
- ペットの体とペット用品の関係について
- ペット用品取扱の実技に関する知識
- ペット用品取扱に関して指導する能力
- ペット用品の関連法規に関する知識
3級では、犬、猫、観賞魚、小鳥、小動物、昆虫、爬虫類の7カテゴリーに関連する基礎的なことを学習していくことになります。
現在のところは、基礎編の3級のみ受講受験が実施されていますが2級や1級の上級資格もあるようです。
ペット用品の開発や流通、販売に携わっているプロの方には、技術や知識の向上、ペットを飼育されている一般ユーザーに対し使用する上での指導やサポート業務のスキルアップにも繋がりそうなので、今後、早急な上級資格試験の実施を大きく期待したいところです。
ペット用品取扱士の資格を取ってみよう
ではペット用品取扱士資格の取り方について確認していきましょう。
①ペット用品工業会から資格関連の資料と受講受験申込書を送ってもらいます。日本ペット用品工業会のホームページより資料請求が可能です。
②申込用紙に必要事項を記入の上、郵送、又はFAXにて提出し、指定の銀行口座へ受講受験料を振込みます。
③申込用紙の提出と受講受験料の振込みが確認されると勉強をするためのテキストと受験票が配付されます。
④テキストを使って自宅学習を進めます。試験の日まで受験票をなくさないようにしましょう。
⑤検定試験実施
現在のところ年2回、東京・大阪(各1回)のみで実施されています。
⑥審査の後、郵送にて合否通知が送られてきます。合格していたら認定登録手続きをし認定証が交付されます。
この資格試験を受けている方は、ペット関連の仕事をされている方はもちろん一般の方から学生さんまで幅広い層の方がいらっしゃいます。
まとめ
実は私自身、この資格を持っています。
もちろん現在実施されている基礎編の3級のみですが、数年前に資格試験を受けました。
試験内容ですが、個人的な感想としては配布されたテキストなどにしっかり目を通しておけばそんなに難しいものではないと思います。
あとはペットに対する愛があればOKかと…(笑)
今、この資格の一般的な認知度は高いとは言えません。
しかし、2級の応用編・1級の師範編では講習や実技試験も予定されているようなので今後実施されることが決定すれば、この資格を取ることでペット用品に関する知識がより深められ、正しい扱い方を広められる人材が増えるのではないかと思っています。
そして一般のペットを飼育されている方々へ正しい道具の選び方・使い方をお伝えすることがペットとの暮らしをより快適なものにするのでないでしょうか?
今後2級・1級の上級資格試験が実施されるのを楽しみに待ちたいと思います。