私がトリマー資格を取った時のお話
私がとった資格取得までの道のり
私がトリマーの資格を取得するまでにしたことはまず、お金ばかりかかるスクールではなく、しっかりと基本を教えてくれる学校に入学したということです。
トリミングスクールの中にはお金ばかり取り、あまり教えてくれないところや、先生自体が犬の扱いができていなかったり、基本を知らずに応用の方法しか学んでこなかった先生がいるスクールがありますので、注意が必要です。
ですから、できるだけメジャーなトリマー資格を取得できる学校や分校へ行くことが最善です。
トリミングスクールは基本的にどこも2年制です。
しかし、2年でいかに身になる授業を受けれるかが問題です。
基本はもちろん、あらゆる知識が豊富な先生は、まず犬とは何かを教えてくれます。
トリマーはカットするばかりが仕事ではなく、犬とコミュニケーションをうまく取っていかなければならない職業です。
そのため、犬という生き物がなんなのかというところから学ばせてもらい、犬の性格の見抜き方、犬とのファーストコンタクトの取り方など、犬との関わり方を一から私は教わることができました。
そして、正しい道具の使い方、正しい姿勢などこれでもかというぐらい叩き込まれました。
もちろん、通学途中や帰りの電車の中でも復習をしたり、家に帰ってからもハサミの空打ちなどして体に覚えさせたりしました。
その後、徐々に足周りからカットの練習に入り、クリッパーの使い方や犬にクリッパーを慣らせる方法など細かく教わったのです。
それが進むと、試験のクリップである「ケネル&ラムクリップ」の形を覚える訓練が始まりました。
それはもう厳しいもので、先生もなんとか合格して欲しい一心で熱のこもった指導をしてくれました。
激を飛ばされてもうまくカットできなかったり同じ失敗が続いて悔し涙を浮かべながらカットをした日もありましたが、あの時の厳しさがあったから合格できたのだと実感しています。
先生への感謝の気持ちは一生忘れないです。
試験当日
試験は学校外で、JKCブロックトリマーの試験を受けました。
当日の朝、モデル犬をシャンプーしてブローをし、道具とトリミングテーブル、試験料などを持参して会場入りしました。
あの時の空気や緊張感は今でも忘れられません。
一緒に頑張ってきた仲間も一緒に試験を受けましたが、その中の誰かが落ちる可能性もあるので、仲間でもライバルということになります。
そんなピリピリした緊張感の中試験は開始します。
ベースクリップとカットで制限時間は2時間。
試験開始までの記憶はあるのですが、試験中は無我夢中でカットしていたのでどういう風に自分がカットを進めていたのか記憶がありません。
でも、とにかく、「切り込む」というのを意識してカットしたのだけは覚えています。
あっという間に2時間が過ぎ、実技試験は終了しました。
しかし、試験は実技の他に、筆記試験もあります。
基本の知識のテストですので、普段からしっかり教科書や問題集を問いていれば合格できるものです。
合否発表
試験の合否発表は自宅にJKCブロックトリマー委員会からの通知が届きます。
合格通知がきた場合、ブロックトリマー委員会の担当者宛に資格登録神申請書と登録料を送ります。
それからしばらくすると、合格証明書と、JKCの資格カード、資格バッチが送られてきます。
私が勧めるトリマー資格合格法
良い学校に入ることが大前提ですが、その後は自分の努力次第です。
トリマー試験合格のための勉強法
私がお勧めしたい資格合格法は、とにかく勉強あるのみです。
家に帰っても教科書を開いてクリップ写真を見続けます。
そして手にはハサミを持ち、空打ちしながらカットのイメージを作り、自分が苦手な部位や、失敗した箇所は「次はこうしよう!」「次はハサミの入れ方や角度を意識しよう」などということを考えます。
これを頻繁にやることで、いつの間にか試験用のクリップが頭の中にインプットされていて、そのイメージのままカットを進めることができるようになるのです。
もちろん、初めのうちはイメージ通りには絶対にできませんが、色んな角度や方向から見ることで、自分のカットの改善点が見つかり、試験合格に繋がります。
また、今日行った授業内容(特に実技)を振り返り、日誌を付けます。これが後に自分だけの教科書の役割を果たしてくれます。
あの時こういう時どうしたっけ?という時にすぐに確認でき、詳細なことが分かるので試験の不安材料を軽減できます。
そして、筆記試験の場合は、やはり自主勉強が必要です。
問題集をひたすら解いたり、教科書で用語を確認したりしました。
そしてたまに学校でも小テストや模擬試験をしてくれるので、それで自分の苦手な分野が分かり、そこをもう一度復習するなどしていい点数が取れるように励みました。
これらをしっかり行えば筆記試験も合格します。
たまの息抜きも必要
努力をするのは絶対ですが、ひたすら努力し続けてしますと、オーバーヒートします。
そうなってしまっては今までの苦労が水の泡になってしまいますから、たまには息抜きをするようにしましょう。
息抜きをすることで見えてこなかったアイディアが浮かんだり、違う点から考える方法を見いだせたりします。
ONとOFFをうまく使い分けてトリマー資格合格のための勉強に打ち込みましょう。
まとめ
トリマー資格合格の為には、まずは良い学校に入る事、そして良い先生に教わることです。
その後は、自分を追い込んで技術や知識を学習していきましょう。
トリマーの資格を取ることは本当に大変なことですが、頑張った分自分に返ってきます。
簡単に取得できないからこそ意味があるのです。
ぜひ、頑張ってください。
ユーザーのコメント
40代 女性 ぴいすけ
普段愛犬がお世話になっているサロンのトリマーさんたちも、この道のりを歩んでこられたかと思うと、尊敬です。しかもそのサロンは腕のいいトリマーさんぞろいなので、普段の勉強も欠かせないんでしょうね。
資格をとるのはどれも大変ですが、犬相手となると、人間のようにじっとしていませんし、かと言って力で押さえつけるわけにもいかないので、犬と接する技術も必要なのだと、この記事で改めて思いました。
前に通っていたサロンで、何度目かに予約をとってトリマーさんに預けるとき、愛犬がひどく震えたので、サロンを変えました。ひょっとしたら、犬と接するのがうまくない人に当たってしまったのかもしれません。