犬は友好な子が多い…しかし相性の良し悪しは重要
犬は人間や家畜などの動物と暮らしてきた歴史が長く、遺伝的に共存する習性が受け継がれていることもあり、友好的な子が比較的多い動物です。そのため、他のペットと一緒に飼いやすい動物と思われることも多いです。
しかし、犬と他の動物を一緒に飼うことを検討している場合、犬との相性が良いか悪いかを確認することが重要です。
犬側が良くても犬の匂いや息遣いに対して、一緒に暮らしているペットが強いストレスや恐怖心を感じることがあります。すると、ストレスから体調不良や病気を発症する恐れもあり、何より毎日居心地の悪さを感じさせることになるため、このような場合は一緒に飼うべきとは言えません。
また、犬の中での狩猟犬の歴史を持つ犬種に関しては、自分より小さく素早い動きを見せる動物を見ると、本能的に追いかけてしまう犬もいます。すると怪我をさせてしまったり、場合によっては最悪の事態を引き起こす恐れもあり、非常に危険です。
犬と一緒に飼うべきではないペット5選
犬と猫という組み合わせはよく見かけますが、こちらも個々の相性が非常に重要となってきます。他の小動物や爬虫類といったペットであれば、なおさら注意を払う必要があります。ここでは、一般的に犬と一緒に飼うべきではないと言われているペットを紹介します。
1.うさぎ
基本的に、犬とうさぎの相性が悪いと言われることは少ないです。猫とうさぎを一緒に飼うよりも、犬は攻撃的ではないので、うさぎにとってはストレスが少なく済むと言えるでしょう。
しかし、犬がテリア犬種であれば話は変わってきます。テリア犬種は、元々うさぎを狩っていた犬種です。そのため、現在もその名残が残っており、うさぎを見かけると興奮状態に陥ったり、追いかけてしまったりする恐れがあります。
また、他の犬種であってもうさぎが一緒に住むことを妥協している状態であることは忘れてはいけません。少しでも逃げるような仕草を見せる場合は、別の部屋で飼育したり、近づけさせないなどの注意が必要です。
2.鳥
昔から鳥もペットとして人気が高いです。そのため、犬の飼い主さんの中には、鳥を飼ってみたいと考える人もいるでしょう。しかし、犬と鳥の相性は悪いです。
基本的に、多くの犬は狩猟本能を今でも持っています。その本能の強さには犬種や個体差がありますが、鳥は犬にとって格好のハンティング対象になってしまいます。小さく素早い、そして空を飛ぶため、好奇心の高い犬は要注意です。
鳥は小さいため、犬が少し爪を引っ掛けただけでも大怪我に繋がったり、最悪の場合、死に至る危険性もあります。
ネット上で犬と鳥が仲良くしている動画や写真を見かけますが、その多くはきちんと訓練を行っていたり、犬がやってきた時から鳥がすでに暮らしており、子犬期からしつけられているケースが多いです。
3.ハムスター
犬とハムスターを同じ家で飼っているご家庭も多いですが、犬とハムスターも相性は悪いです。
犬は友好的にハムスターを見つめるだけであったり、ケース越しに一緒に過ごしたりと攻撃性を見せることはほとんどありません。しかし、ハムスターからすれば、遺伝的に敵や危険な相手として認識していることが多く、ストレス要因になりかねません。
また、犬がハムスターに対して好意的に考えていても、好奇心や「一緒に遊びたい」という思いから、ケージを倒してしまう可能性も否めません。ハムスターが走り逃げ出せば、遊びと勘違いし、ハムスターを追いかけてしまいトラブルに発展する恐れもあります。
このようなトラブルを回避するためにも、ハムスターと犬を一緒に飼わないという選択肢が推奨されます。一緒に暮らす場合は別室で飼育するなど、ハムスターに配慮した環境を整えてあげましょう。
4.ハリネズミ
近年、ペットとしての人気が高まっているハリネズミですが、そもそもハリネズミは人間にすら強い警戒心を抱く動物なので、犬が相手では非常に強いストレスや警戒心を常に持たなければいけない状況に立たされる恐れがあります。
ケースを叩かれたり、鳴き声、臭い、息遣いなど、犬のすべての要素がハリネズミにとって強いストレス要因となり、ペットとしての歴史が浅いハリネズミにとって、非常に居心地の悪い環境となりかねません。
また、犬がケージを倒してしまいハリネズミが外に出てしまった場合、犬が好奇心からハリネズミに近づき、背中のトゲに触ってしまう可能性も否めません。ハリネズミのトゲは非常に固く、個体によっては長いものもあるので、怪我に繋がるリスクが非常に高いです。
どちらにとっても危険でストレス要因となりかねない暮らしとなってしまうので、犬とハリネズミを一緒に同居させることはやめましょう。
5.爬虫類
トカゲやヘビといった爬虫類を飼育する飼い主さんも増えてきましたが、爬虫類も犬との相性は悪いです。小さくユニークな動きをする爬虫類は、犬にとって格好のおもちゃになってしまう恐れがあります。
犬のおもちゃを見てみると、中にはトカゲやヘビに似た形をしたおもちゃもあるほど、犬にとっては好奇心をそそられるフォルムをしています。
また、ヘビに関しては種類によりますが攻撃性の高い種類もいるため、犬がちょっかいを出さなくても危険な相手と判断した場合、ヘビの方が攻撃にかかる恐れもあります。非常に危険なので、犬と爬虫類は一緒に飼うべきではありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。基本的に犬自身は攻撃性が低く、友好的な態度をとる子が多いです。しかし、悪気はなくても他のペットに危害を加えてしまったり、何もしていなくてもストレス要因となってしまう恐れがあります。今回紹介したペットは、犬と一緒に飼うべきではないと考えましょう。
紹介した動物以外でも相性の悪さはあります。一緒に生活させる場合は慎重になった方が良いでしょう。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 せっちゃん
文鳥は全部手乗りに育て、犬には雛の頃から見せているので、
追いかけたり、捕まえようとしたりはしません。
犬のほうがわきまえていて、リビングで文鳥を放鳥している時には
絶対に犬はリビングに入ってきません。
鳥たちは飼い主の私が大切にしていることを理解しているようです。
女性 あんどうなつ