要注意!わんこがご飯を要求する仕草
わんこにご飯を与える時間を規則正しくするべきか、時間を決めずにランダムに与えるべきかという問題には諸説あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
規則正しく同じ時間にご飯を与える場合に特に生じやすいデメリットが、「決まった時間になると、もしくはその時間が近づくと、わんこがご飯を要求するようになる」というものです。ご飯を要求する仕草としては、下記のようなものが挙げられます。
1.吠える
まさに要求吠えの代表例ともいえるでしょう。「ご飯の時間だよ!」「早くご飯をちょうだいよ!」とわかりやすく飼い主さんに訴えているのです。
2.食器を気にする
いつもご飯を与えている食器がわんこの手や目が届くところにある場合、しきりに食器を気にしてみたり、食器を舐めてみたりします。中には食器を飼い主さんのところに運んでくるなんて子もいるかもしれません。
3.わざと食べ残す
少しパターンが変わりますが、ご飯そのものをちょうだいという要求もあれば、ご飯の内容を変えてほしいという要求をしてくるわんこもいます。体調が悪いわけでも食欲がないわけでもないのに、わざとご飯を食べ残してアピールしてくるのです。すなわち「トッピングしてほしいな」「違うご飯に変えてほしいな」という要求行動です。
応えちゃダメ!わんこの要求へのNG行動
わんこの要求の意図がわかったとき、飼い主さんがとるべきではない対応があります。これらの対応をとってしまうと、わんこの要求行動をエスカレートさせてしまう恐れがあるので注意が必要です。
1.要求に応えてご飯を与える
愛犬が自分にご飯を要求してくる姿は可愛らしくもありますし、「ああ、ご飯がほしいんだな」とわかるということは、意思疎通が図れている証明のような気がして嬉しくなってしまう飼い主さんもいるかもしれません。ですがだからといって安易に要求に応えてご飯を与えてしまうのは絶対にNGです。
特に吠えてアピールしてくる場合には要注意。この行動を繰り返していると「吠えればご飯がもらえるんだな」「ご飯がほしいときは吠えればいいんだな」と学習してしまいます。するとご飯の時間やその近くでなくても、お腹が空いたらいつでも吠えるようなワガママわんこになってしまう場合もあるのです。
またご飯以外の要求についても吠えて訴えるという手段を覚えてしまうこともあり、要求吠えが悪化してしまいます。
2.「ダメ」「まだ」と声で応える
わんこがご飯を要求してきたときには、毅然とした態度で要求に従わないことが何よりも大切です。「ダメ」「まだだよ」などとピシャリと言葉で断るのは、相手が人間であれば正しい対応なのですが、わんこにとってはNG行為なんです。
要求行動をした結果、飼い主さんが声をかけてくれたというのは、その言葉の内容がどんなものであれ、わんこにとって「要求したら反応してくれた」という成功体験として認識されてしまうこともあります。飼い主さんとしては断ったり叱ったりしたつもりでも、わんこには全く響いていない場合もあります。
ご飯を要求して吠えた時に毅然とした態度で「ダメ!」「あげない!」と言い、どれほど吠えてもあげなかった場合は言葉が通じる可能性があるでしょう。しかし、吠えたからお腹がすいたのかなと思いご飯を何度かあげてしまうと、言葉での静止は効かなくなる可能性が高くなります。わんこにとってルールの変更はわかりにくく、理解しがたいからです。
ご飯に関して要求吠えをした場合は、1回目から毅然とした態度をとらなければいけないと言えるでしょう。
「無視する」ことも有効な方法です。可哀想な気はしてしまいますが、愛犬をワガママわんこにしないためにも心を鬼にして無視を貫きましょう。
3.安易にトッピングする
いつものフードに飽きてしまったり、違うものが食べたい気分だったりするときに、食べ残してアピールしてくる場合、安易にご飯にトッピングしてあげたりご飯の内容を変えてあげるのもNGです。
これを繰り返していると、トッピングがないと、もしくは気に入った内容でないとご飯を食べないわんこになってしまうことがあるからです。わんこがわざと食べ残していることが明らかな場合には一定の時間を決めて、その時間を過ぎたら食べ残していても黙ってお皿を下げてしまいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ご飯はわんこにとって毎日の大きな楽しみの1つですが、だからこそ、好き勝手にさせてしまうのはよくありません。ご飯もしつけの一貫です。ケジメのある暮らしを送るようにしましょう。