足や耳など、意外と多い犬のしもやけ
冬の寒い時期になると、凍結した道路や冷たい雪道をお散歩することが増えます。寒いと人間がしもやけになるように、犬もしもやけになるので注意が必要です。
しもやけは、寒さや冷えによって血流が悪くなることで起こる炎症です。
犬がしもやけになりやすい部位
- 耳たぶ
- 肉球
- 尻尾
しもやけになりやすい部位は、外気と触れる部分である「耳たぶ」「頬」「前足後ろ足の足先」「肉球」「尻尾」などが挙げられます。
原産国が寒い国の犬でも、露出している部分は寒さに弱いので、油断は禁物です。毎日、愛犬の体に異常がないかしっかりとチェックしましょう。
しもやけに注意が必要な犬種
耳が大きい、寒さに弱いなど、しもやけになりやすい犬種がいます。
以下の特徴を持った犬種は、しもやけに要注意です。毎日の健康チェック、散歩の行き帰りでのしもやけチェックをしっかりと行うことが大切です。
耳が大きく薄い犬種
- ビーグル
- バセットハウンド
- ダックスフンド
- キャバリア
寒さに弱い犬種
- チワワ
- ウィペット
- ミニチュアピンシャー
- ボクサー
- ドーベルマン
犬のしもやけの症状
犬のしもやけの症状には、次のようなものがあります。
- 患部を舐める(痒がっている)
- 患部が赤くなる
- 患部が赤く腫れる
- 患部がひび割れる
- 患部が壊死する(火傷のような見た目)
患部が赤くなり、そこから症状が悪化すると、乾燥でひび割れが起こります。ひび割れると、出血を伴うこともあります。
そこからさらに悪化すると、患部が火傷のような症状になり、壊死してしまいます。そうなると、患部を切断する必要も出てきます。
耳がしもやけで壊死してしまった場合、いつのまにかちぎれ落ちてしまう、ということもあります。
最悪の場合になる前に、愛犬の異変にいち早く気づいて、適切な処置や治療を行うようにしましょう。
歳をとった老犬も、老化により運動量が少なく血行も悪くなっているため、体の冷えに十分に注意してあげてください。
犬のしもやけ予防対策
しもやけ予防のためにできること
寒いところから帰宅したら、犬の冷えた部分を温めながらマッサージしましょう。
また、雪道の散歩などで、濡れて冷えた部位をそのままにしておくのもNGです。冷えて血行が悪くなります。
ドライヤーやタオルで乾かして、お湯で温めたタオルなどでゆっくりと温めてあげてください。
これらを行うことで、犬の血行が良くなり、しもやけの予防につながります。
しもやけ対策グッズ
スヌード
耳が大きく薄い犬種は、耳が凍傷になってしまうこともあります。
そんな犬の場合、耳を冷やさないために「スヌード」が役に立ちます。外気に肌を触れさせないだけでも、しもやけ予防効果が期待できます。
洋服との一体型や、スヌードの単体型など様々な種類があるので、お気に入りのデザインを選んでみましょう。
手作りもできますので、裁縫が得意な方は挑戦してみてはいかがでしょうか?
犬用の靴
犬の肉球やその周りを保護するために、靴を履かせるというのも選択肢のひとつです。
最初は嫌がるかと思いますが、無理をさせずに、ゆっくり慣れさせていきましょう。まずは靴を履くことから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
しもやけは人間だけではなく、犬にもおこる症状ということに驚いた方もいるかもしれませんね。
肉球や耳など、直接外気に触れる部分はしもやけになりやすいため、注意をしてあげてください。
悪化すると、出血や壊死にいたる恐れもあるため、愛犬に何かしらの症状が見られたら、自己判断せずに動物病院で診てもらい、適切な治療を行うようにしましょう。
今回ご紹介した、しもやけ防止グッズはほんの一部です。手作りのしもやけ防止グッズを作ることも、冬の楽しみに追加してみてはいかがでしょうか?
しもやけ予防を心がけながら、愛犬と冬のお散歩を楽しみましょう。