なぜ「しもやけ」になる?原因と対処法
しもやけの原因1.血行不良
しもやけの主な原因は“末梢の血管で血液の循環に障害が起こったこと”です。冬の間、犬の手足には寒い・冷たい・温かいなどの刺激が繰り返し起こります。そうすると、血管が収縮したり拡張したりを繰り返し行います。
このとき、血液の循環に障害が起こるのです。そして、血行を上手くコントロールすることができなくなると赤くなる・腫れる・かゆくなるなどの「しもやけ」の症状が起こるのです。
しもやけの原因2.濡れたまま放置
お散歩や運動から帰って手足を洗った後はドライヤーでしっかり乾かしましょう。タオルドライだけでは良くありません。温かいシャワーで洗った後でも濡れたままにしていると冷えてしまいます。暖房でよく暖めた部屋にいても手足だけが冷えてしまいます。
そして、濡れたままにしていると細菌も繁殖します。しもやけによる炎症と皮膚炎を同時に発症してしまう恐れがあります。
しもやけの原因3.お留守番中の寒さ対策が不十分
お留守番中の寒さ対策も欠かせません。ストーブやホットカーペットをつけっぱなしにはできませんし、エアコンのつけっぱなしも電気代が気になりますよね。
そんなときの寒さ対策には、防寒服を着せる、ドーム型・キューブ型・ハウス型のベッドを与える、犬用のゆたんぽを与えるなどすると暖かく過ごすことができます。また、冷気の入り込む窓際、隙間風の入り込むドア付近にはケージや寝床を置かないようにしましょう。
しもやけにならないための対策
血行を上手くコントロールすることができなくなると、しもやけの症状が起こります。冷えてしまった部分を温めつつマッサージをすると良いです。血行が促進され、しもやけを防ぐことができます。
お散歩や運動の後、お留守番の後のマッサージを習慣化することでしもやけを予防し、さらには愛犬と飼い主さんとのスキンシップやコミュニケーションにも良いです。
しもやけになりやすい部分
犬がしもやけになりやすい部分は手足だけではありません。実は「耳」や「しっぽ」もしもやけになりやすい部分です。愛犬の耳やしっぽに触れてみてください。手足や体は温かくしていても耳やしっぽの先だけ冷たくなっていることがあります。
そして、耳のしもやけに注意したい犬種があります。ビーグル・ダックスフンド・ダルメシアン・ミニチュアピンシャーなどの大きな耳を持つ犬種です。耳が薄い分、寒さや冷たさの影響を受けやすいです。
しもやけになったら…
- 赤くなっている
- 赤く腫れている
- かゆがっている
このようなときは暖かい部屋で過ごし、冷えてしまった体を十分に温めるよういします。また、しもやけになってしまった患部もしっかり温めます。手足であればぬるま湯で温める、火傷に注意しつつホッカイロを使って温める、ホットタオルを当てて温めるなどがあります。
- みずぶくれができている
- 壊死している
このようなときはすぐに獣医さんに診てもらい、適切な治療を受けなければなりません。みずぶくれができてしまうだけでもかなりの凍傷を負っています。皮下組織にまで重度の凍傷を負ってしまった場合、患部が壊死してしまうことがあります。
まとめ
犬がしもやけになってしまう原因は次の通りです。
- 血行不良
- 濡れたまま放置
- お留守番中の寒さ対策が不十分
寒い季節、雨の中や雨上がりの濡れた地面をお散歩することがあります。雪の降る中や積もった冷たい雪の上をお散歩することがあります。
お散歩の後は温かいシャワーを手足に当ててあげたり、しっかりドライヤーで乾かしたり、マッサージで血行を良くし、冷えた体をしっかり温めてあげることでしもやけは防げます。お留守番中などの室内での寒さ対策も十分に行ってあげましょう。