飼い主は犬の安全と安心を提供する下僕であれ

飼い主は犬の安全と安心を提供する下僕であれ

「犬に舐められないために主従関係を正しましょう」「要求に応えたばかりだと犬に舐められます」「犬に主従関係を逆転されないために犬は後ろを歩かせましょう」「犬はあなたがリーダーにふさわしいか試すため、決して屈しないようにしましょう」こんなセリフをトレーナーや訓練士から言われたことはないでしょうか?ですが、これは科学的な根拠はなくむしろこうしたリーダー論を発表した本人が「これは間違いだった」と訂正しているのです。そして、犬の要求にしっかりと応えることで確実に信頼関係を築くことができることがわかっています。犬と信頼関係を築くにはどうしたらいいのか?それを知りたい方は、その心構えとしてぜひ読んでみてください。

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飼い主は犬の安全と安心を確保する下僕であれ

大型犬と笑顔の女性

まずそもそもなぜあなたは犬を迎えようと思ったのでしょうか?

使役して従わせ力で支配するためですか?違いますよね。恐らく運命の子だと感じ、その子と楽しい日々を過ごしたいと思ったことと思います。

ですが、実際に迎えて一緒に暮らしてみると『問題』と感じることが出てきて、どうにかしようとネットや本で調べたり、知人に話を聞いたりしたのではないでしょうか。

そして、誰もが「しつけしなければいけない」「あなたがしっかりしないと関係や問題が悪化する」といったことを言ったのかもしれませんね。

だからこそ、あなたはこのままではお互いに住みづらく不幸になってしまいかねないと、厳しくしなければいけないと思い込んだのでしょう。

ですが、もう一度思い出してください。

あなたは愛犬をどうしたいですか?支配して使役したいのですか?

もしそうではなく愛犬と楽しく穏やかに暮らすことが目的なのであれば、一度難しいことは抜きにしてこれだけ頭に入れてください。

『飼い主は犬の安全と安心を確保する下僕であれ。』

それによって犬に舐められる、関係が崩れるということは絶対にありません。

あるとすれば、犬はあなたを信頼し頼り耳を傾けてくれる子になってくれるでしょう。

犬のために尽くすと犬に舐められるは都市伝説

厳しい顔をする犬

犬に尽くすこと。これはしつけだなんだではなく、何よりも犬と生活を共にする上で大前提の心構えです。

犬の要求に応え、犬が安心して過ごせるように環境を整備し、犬が心地よいと感じることができる生活を提供するのです。

ですが、「犬を甘やかすだけではなく厳しくダメを教えることも大事だ!でないと舐められる!」という話を聞いたことがあると、私の言っていることが甘ちゃんでまるでお花畑のように聞こえるかもしれません。

それはそうかも知れませんね。なぜなら厳しくする必要がない叱る必要がないというと、犬にイケナイことを教えることができないと感じるはずだからです。

いけないこと、つまり望ましくない行動をルールとして犬に教えることができないということは、犬はやりたい放題の問題犬になってしまうと考えるでしょう。

当然、それでは私の言うことはまるでそうした問題のある犬を育てる方法のように聞こえるため、鼻で笑いたくなるかも知れません。

ですが、もし厳しくする必要もなく叱る必要もなく望ましい行動が取れるようトレーニングできるとしたら?

それはとっても素敵なことではないでしょうか?

もちろんあなたが恐れている関係性の悪化というものはなく、むしろ信頼を得ることができ今よりもずっと豊かな関係性が築けます。

そもそも主従関係や牽制症候群などという、犬が人間を舐めて攻撃的になるということ自体が科学的にも誤りであることが何十年も前に証明されているのに、なぜその間違いに囚われなければならないのでしょう。

そのような都市伝説は信じる必要はありませんし、それを信じて犬に接するということは犬もあなたも不幸にしかなりません。

都市伝説を語るプロはまだまだ多くいますが、プロだから正しいとは限らないのです。

プロだから素人だからで判断するのではなく、「何を言っているのか?」で考えて判断してほしいと思います。

信頼関係を築きたいならとことん尽くすべし

くつろぐ女性と犬

犬は可愛いですよね。それがあなたが迎え入れることを選択し、大事に我が家に連れてきた子なら尚更でしょう。

どうすればこの子と仲良くなれるかな?

どうすればこの子は安心できるかな?

この子はいったい何を感じて考えているんだろう?

この子の喜ぶ姿や笑顔をたくさん見たい。

この子の苦しむ姿は見たくない。

この子を守りたい。

こんな思いであなたは愛犬を迎え過ごしているはずです。

それなのに、怒鳴りつけ叱りつけ時には痛みを与えるようなことをしていませんか?

巷では「本気で叱れば犬は反省する」「目を逸らして隠れているのは反省している証拠」など、いかにもそれっぽいセリフをよく見かけます。

そして、それを見たあなたも「そうか!本気で叱ればちゃんと伝わるんだ!」と思うことでしょう。

ですが、それは犬にとって反省ではなく単純に恐怖に怯えている姿でしかないのです。つまり、あなたは守り慈しみ愛するべき愛犬に対してDVを働いているようなもの。

あなたは精神的肉体的苦痛を与える相手に対して、信頼感情は芽生えますか?

「頼りになる!好き!信頼できる!ずっと側にいよう!」なんて思えますか?

むしろ信頼はできず、いつ苦痛を与えられるかわからない。恐怖と不安な毎日を過ごすのではないでしょうか。

相手の機嫌を損ねないために顔色を伺い、自分の正直な気持ちは抑え込んで相手の機嫌をとることだけを考える。

それは果たして幸せなことでしょうか?

犬に信頼され日々を安心して過ごしてもらいたいのであれば、DVをするのではなく危険から愛犬を守りとことん尽くしてください。

ルールを教えることと信頼を得る方法に支配論は必要ありませんし、むしろそれは関係性を
崩してしまう危険な行為です。

尽くして尽くして尽くしまくる。

それだけであなたと愛犬には信頼関係が生まれ、愛犬はあなたのことが大好きでたまらなくなりますよ。

まとめ

女性とダックスと黄色の花畑

犬を家族の一員として迎えたのであれば、飼い主の責務としてすべきことは安心と安全を提供することです。

犬をしつけなければいけない。だから厳しさや時には体罰だって必要だ…なんてことは絶対にありません。

むしろ、それは動物福祉を損ない厳しさを推奨する方法はいずれも体罰が含まれています。

言葉でどんなに良い風なことを言っていたとしても、やっていることは何なのかという事実を見なければ、決して正しい判断はできなくなってしまうでしょう。

もし、何が正しいのかどうすべきなのかわからなくなっているのであれば、難しいことを考えることをやめて単純に犬の下僕になることだけを考えてみてください。

飼い主は犬に安全・安心を提供するための下僕です。それが、犬の選択ではなく、犬を迎えることを選択した人間の飼い主としての責務です。

どうか、あなたと愛犬が幸せで楽しい日々を過ごせますように。

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