犬が不幸になってしまう『絶対NGな飼い方』6選

犬が不幸になってしまう『絶対NGな飼い方』6選

家族として迎えた愛犬には、飼い主さんが全てです。幸せな犬生を送れるかどうかは、飼い主さんにかかっています。愛犬の幸せを願わない飼い主さんはいないと思いますが、無意識に愛犬が不幸になってしまう飼い方をしていませんか?ぜひこの機会に、チェックしてみましょう。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

間違った飼い方は犬を不幸に…

悲しそうなラブラドール・レトリーバー

「愛犬は幸せ?」と考えたときに「たっぷりの愛情を注いでいるのだから、きっと幸せ」という結論に至る飼い主さんは多いでしょう。

確かに犬の幸せに飼い主さんの愛情は欠かせません。でも、愛情だけでは犬を幸せにできないのも事実です。どんなに愛情を注いでいても間違った飼い方、間違った愛情の注ぎ方をしていては、犬を不幸にしてしまいます。

飼い主さんは正しい、犬のためと思っている飼い方が、実は間違った、犬のためにならない飼い方だったりするかもしれません。そこで今回は、犬が不幸になってしまう『絶対NGな飼い方』をご紹介していきたいと思います。

犬が不幸になってしまう『絶対NGな飼い方』

女性に抱きしめられる犬

1.散歩に行かない

散歩は、ただ犬に運動させるためだけではありません。犬の好奇心を満たしたり、ストレスを解消したり、脳に刺激を与えたりもしてくれます。

では散歩へ行かずに、毎日家の中だけで過ごしている犬はどうなるでしょうか?運動不足から肥満となって、生活の質が落ちたり健康にも悪影響が及んだり、退屈さや不安などのストレスによって破壊行動や自傷行為を行ったり、社会的な生活が不足して過度に警戒心を持つこととなり、吠えや噛みつきといった飼い主にとって問題となる行動を起こしたりする可能性があります。脳への刺激があまりにも不足しても、健康的な生活が送れているとは言えないでしょう。

こうしたデメリットや、散歩に行かず家の中だけで過ごす生活が犬本来の欲求を満たさないことを考えると、散歩に連れて行ってもらえない犬は不幸と言えます。「小型犬は運動量が少ないから散歩は必要ない」と思っている飼い主さんもいるかもしれませんが、体格や年齢に関係なく散歩へ連れて行く必要があります。

トイレのために散歩に行く必要がない場合でも、1日に2回以上、毎日散歩に行くのが基本でしょう。もちろん、飼い主さんの都合や天気のせいで散歩に行かれない時だってあるでしょうし、犬の体調などによっても適切な散歩の回数や量は変わります。

ワクチン・プログラム完了前の子犬や歩くのが困難になった老犬の場合は、抱っこやカートで外の空気に触れさせてあげましょう。色々な物を見せたり音を聞かせたりするだけでも社会化の役に立ったり、脳への良い刺激となります。

2.健康管理をしない

栄養バランスのよいドッグフードの普及や飼育環境の向上、獣医学の進歩などによって、現在の犬の平均寿命は約14歳にまでのびました。30年程前と比べると、2倍近く長生きになっているそうです。

とはいえ、飼い主さんがきちんと愛犬の健康管理をしてあげなければ、病気になったり病気の発見が遅れたりして、早くに亡くなってしまう可能性が高まるでしょう。健康管理をしてもらえていれば長生きできたはずが、それをしてもらえなかったせいで長生きできなかったとしたら不幸と言えるでしょう。

例えば、ワクチンを接種していなかったために感染症にかかったり、フィラリアやノミ・マダニの予防薬を投与しなかったりすれば、病気になるリスクが高まります。また病気を早期発見するためには、定期的に健康診断を受けることが大事です。

シニア(一般的に小・中型犬は7歳以上、大型犬は5歳以上)になるまでは年に1回、シニアになったら半年に1回の健康診断が理想的ですが(持病がある場合にはもっと頻繁なことも)、これを行っていなかったために気づいた時には病気が進行していて、手遅れになるケースもあります。

歯磨きやシャンプー、ブラッシング、爪切り、肛門腺絞り、耳掃除といったお手入れも適切に行わなければ、病気やケガを招きます。

特に歯磨きは重要です。歯磨きをしないでいると歯周病になってしまいますが、歯周病は口臭の原因になるだけではありません。歯周病があることによって、心臓や腎臓などにも悪影響を起こす可能性が犬でも指摘されています。できれば毎日、少なくとも3日に1回は歯磨きができると、歯垢・歯石がつくのを防ぐことができるでしょう。

3.しつけをしない

犬のしつけとは、人間社会の中で必要なマナーを身につけさせることです。「しつけなどせずに、自由にのびのびと暮らしたほうが犬は幸せ」と思う飼い主さんや「しつけをする時間がない」「しつけをするのは面倒、大変」と思う飼い主さんもいるかもしれません。

でもしつけをされていない犬は、人間社会において適切な振る舞いができないため、周囲にとって迷惑な存在となり、幸せに暮らすことができません。

一方、しつけをされている犬は、人間社会でのマナーが身についているので、周囲に迷惑をかけることなく幸せに暮らしていくことができます。しつけには、飼い主さんの時間と労力に加えて根気や正しい知識も必要ですが、愛犬の幸せのために最低限のしつけをするのは飼い主さんの責任であり義務です。

しつけとは、犬に何が良くて何が悪いかを教えてそれを守らせることですので、逆にそれらを教えないということは犬にどう振る舞ったら良いかを教えないということになります。その結果、犬に不安や恐怖心を生じさせ、それらによる警戒や攻撃行動を招くことにもなります。不安や恐怖心から起こる行動は多くの場合、飼い主や周囲の人にとっては問題行動となります。。

飛びついたり、噛みついたり、むやみに吠えたりしてはいけないことを教えるのはもちろん、そのような行動を起こす必要がないようにしつけられると良いですね。また、どんな状況でも「オイデ」「オスワリ」「フセ」「マテ」などの指示に従えるようにしておくと、いざという時も愛犬を守ることができるでしょう。

4.構いすぎる

愛犬とのスキンシップやコミュニケーションは大切です。人とコミュニケーションをとるのが好きな犬でこれらが不足すると、犬のストレスになります。だからといって構いすぎるのもよくありませんし、犬のタイミングを尊重してあげる必要もあります。それに、人と密に接することを望まない性格の犬もいます。犬それぞれの性格を見極め、性格に合った接し方をしてあげましょう。これは、「どの程度犬とベタベタするか」ということであり、「しつけをするか、それともしつけをしないで犬の好きにさせてあげるか」ということではありません。しつけは既に書いた通り、どんな性格の犬にも必要です。

常に話しかけたり、抱っこしたり、撫でたりしていると、犬の気が休まらずストレスになる場合もありますし、飼い主さんへの依存心が強くなったりして、幸せに過ごせなくなります。

飼い主さんへの強い依存心は分離不安に繋がるものであり、飼い主さんの姿がちょっと見えなくなっただけでも大きな不安を感じるようになる場合すらあります。愛犬には、構う時と一人で過ごさせる時とをきちんと使い分け、適度な距離感を持って接することが大切です。それによって良好な関係性を築くことができ、お互いに幸せになれるでしょう。

5.人の食事を与える

人の食事は犬にとって御馳走と感じられることが多いでしょう。飼い主さんからおすそわけしてもらった食事を食べる愛犬は喜んでいて、幸せそうに見えるので、飼い主さんもつい嬉しくなってしまうでしょう。

でも人間用に調理や味つけされた食事は、犬に不必要、または多過ぎる調味料が使われていたり、犬のために用意したごはん以外のものを与えることで糖分やカロリーを摂り過ぎることになり、肥満の原因になります。肥満はただぽっちゃり体型になるだけでなく、健康に様々な悪影響を与え、糖尿病や心臓病、膵炎などが起こりやすくなったりし、犬の寿命を縮める可能性があります。

このように、人の食事を与えることは、食べているときの愛犬の幸せそうでな姿を見ることはできても、健康という点では犬を不幸にする可能性があります。愛犬には、犬に適した栄養バランスのとれた食事を与えましょう。それが愛犬の健康と幸せに繋がります。

6.犬にとって安全で快適な環境を用意しない

昔は番犬として外で飼われることが普通だった犬も、今は室内で飼うのが主流です。犬を室内で飼っていると、それだけで何となく安全で快適に暮らせる気がしてしまいますが、人の視点からだけではなく犬目線に立って良いと考えられる環境を用意してあげなくてはいけません。

そうしてあげなければ犬は、病気やケガのリスクにさらされたり、ストレスを感じたりして、不幸な毎日を送ることになるからです。

では、愛犬が幸せな毎日を送れるようにするには、どうしたらいいのでしょうか?たとえば、愛犬が遊ぶスペースの床は滑ってケガをしたり、足腰を痛めたりしないように、毛足の短いカーペットやコルクマットを敷いたり、滑り止めのワックスを塗布したりして、滑りにくく歩きやすい床を用意しましょう。

そのほか、犬が口にしてはいけないもの、誤飲しやすい小物類は愛犬の届かない場所へ片づける、キッチンなど危険な場所、入って欲しくない場所にはゲートを設置するといったことも愛犬の安全と、愛犬と飼い主両方の快適さに繋がります。

そして愛犬が室内で快適に過ごすためには、暑すぎるのも、寒すぎるのもNGです。ストレスや体調を崩す原因になります。エアコンなどを使って、夏場は26℃前後、冬場は20℃前後を目安に調整しましょう。

基本的に飼い主さんが快適と感じる温度設定で良いのですが、体高の低い小型犬には冬場、部屋の低いところまで暖かいか、厚い被毛を持つ寒冷地原産の大型犬には夏場、それでもまだ暑くないか、チェックしてあげましょう。どんな犬に対しても、特に夏場は熱中症になる危険性があるので、留守番時もエアコンはつけたまま出かけます。

愛犬専用の居場所も必須です。誰にも邪魔されずにゆっくり過ごせるように、クレートやケージなどのハウスを用意してあげましょう。

まとめ

散歩中のチワワ

愛犬を幸せにするためには、たっぷりの愛情を持ち、適切な飼い方をすることが必要です。今回は犬が不幸になってしまう『絶対NGな飼い方』を6つご紹介しましたが、当てはまるものはありませんでしたか?NGな飼い方は紹介したものだけではありませんが、もしこの中にもあてはまるものがあったのなら、今からでも遅くはありません。愛犬が幸せになれるように、飼い方を改めてあげましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 男性 匿名

    皆さんは愛犬を幸せに出来ていますか。大半の人は「出来てます!」と言うでしょう。当たり前ですよね。不幸にするために飼ってるわけではありませんから。ですがそれは貴女方の主観でしょう、犬に聞いたわけではありませんよね。貴女方の主観で幸せかどうかはどーでも良い。犬が幸せと思わなきゃ意味がない。俺は幸せに出来てるなんて絶対言わない。出来てるかどうか解らないから。まあ主観云々の話はさておきこの記事のNG行為について俺の意見を述べます
    まず散歩行かない。犬の脳を腐らせる気か。社会に適応させない犬にする気か。肥満体にする気か。ストレスためる気か。散歩、ただ歩くだけでも抱っこして連れ出すだけでも良い。家に引きこもり腐ってくぐらいなら時間削ってでも俺は外に出す。俺だってワクチン接種前でも抱っこして外に連れ出した。そのお陰で社会化は成功した。どんなに小さくても踏みつぶしそうでも散歩は必須。出来ないなら飼わない方がいい。
    どんなにいいフード食っててもどんなに快適な環境下でも健康管理しなきゃ長生きなんて出来ません。「家は快適だから病気にならないない」なんて言えませんよね。そんなんで病気にならないなら苦労しないし医者入りませよねwどんなに良い環境でも良いフードでも健康管理は必須。自分じゃ出来ないから。健康診断も行くべき。早期発見が治療の近道、早期発見すれば感知も出来るし軽度で済む。行けない、行かないは不幸に引き込む落とし穴。
    躾関しては俺はすげえうるさい。しつさせるの可哀想?しないで適応出来ない方が不幸だろ。問題行動起こしまくる奴が好かれる訳がない。しつけるのは飼い主の責務だろ。社会のなんたるかも知らない犬が暮らせる社会じゃないんだから。俺は外でやってる。それを見た他人や他の飼い主が評価してくれた。ちゃんと評価します。だから最低限の躾は行うべきで躾が幸福を生む第一歩です。
    四六時中構うことなんて出来ませんよね。出来たとしても常に一緒に居たいわけではありません。犬も人も単体になる時間は必要です。構いすぎは分離不安を起こします。適切な距離が幸福を生むのです。
    日との飯を与えるのは毒を盛るのと同じ。人用に作られたものは人が喰うべき。もしかしたら犬の方が旨い飯喰ってる可能性だってある。
    健康管理の時にも言ったけど快適な環境下で飼うことは必須条件。用意出来ないなら最初から飼わないこと。
    以上が俺のNG行為についての意見です。どう思います。共感できる部分はありましたか?良かれと思ったことが不幸を生み出してたこともあるでしょう。以前の俺がそうでした。まともにしつけないで事故にあって死ぬとこでした、犬が。不幸にしたくない、だから俺は誰よりも懸命に真面目に考える。
    不幸を招くのは全て飼い主。不幸にするか幸福にするかは飼い主にかかってる。犬の全権は飼い主が握ってます。それを肝に命じ愛犬を最高に幸福にしてやって下さい。貴方と幸せになるためにこの世に産まれ貴方と出会ったのですから
    匿名の投稿画像
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