6時間かかった保護活動で、犬も人もへとへと。
通報・発見
工場地帯に住みついた犬の親子の保護依頼を受けて、ロスアンジェルスの保護団体HOPE FOR PAWSが現場にかけつけました。
工場の壁際を、小さな黒いものが複数、チョロチョロッと動くのが見えました。黒いゴマ粒のようなのが2つほど、見えますか?
接近・保護
接近して食べ物を差し出しても、母犬は見向きもせず、子犬たちの方をじっと見ています。
そして子犬。黒くてよく見えませんが、鼻先と目や耳が、判別できますか?パイプのようなものの隙間に寝転んでいます。
さっそく、プラスチックフェンスで親子の周りを囲い、金網のフェンスもすき間を押さえてふさぎました。子犬の隠れ場所をのぞくと、いましたねえ。不安そうにキョロキョロしています。
食べ物を投げ与えたりしてみますが、今一つ反応がにぶいよう。おなかはすいていないのかもしれません。
ナーバスになった母犬は、その場を離れてしまいました。
母犬は、行き止まりまで走ると、Uターンして、ワイヤリードを持った保護団体リーダーの足元をすり抜け、元来た方向に走り去ります。
今回の保護活動のパートナー、ロレータさんに、リーダーが叫びます。「僕の足元をすり抜けたよ!そっちに行ったよ!つかまえてー!!」
実はすでに、後方ではサッカーネットを広げて待ち構えています。ロレータさんの黒いセーターの背中が見えますが、母犬はつかまえたのか!?
いたー!ネットにからまった犬を抱き上げて、布リードを首にかけました。「モプシー」と名付けます。
あとは子犬たちですが、すでに日没を迎え、暗くなる中、子犬たちは先ほどの隠れ場所からいなくなってしまいました。
積みあがった金属パイプの下のどこかに隠れていると見当をつけて、20分かけてパイプをどかします。重労働ですよ。
すると…
見えにくいですが、パイプの山の土台の下の空間に、隠れていたんですね。そしてこの土台は動かせないようです。狭いすき間から手を差し込んで、子犬を引っ張り上げました。腰を持って後ろ向きに吊り上げているようです。
キャワワン!と悲鳴をあげますが、ちょっとがまんしてね。
最終的に、6時間かかって、家族をみんな保護できました。
ケア
病院で、まずは体を洗います。モプシーは、泡だらけでも大人しくしてくれてますね。
「フィガロ」、「ジミニ―」、「ジュニパー」の3きょうだいも、シャワーの試練を乗り越えました。
長い1日の終わり、やっと親子水入らず、ぐっすり眠ることができそうですね。
と思ったら、この方も一緒に、スヤア~。みんなお疲れさまでした。おやすみなさい。
それから
親子は一時預かり家庭で、元気一杯です。あれ、でもお母さんと子犬2匹しかいない…。
そう、「フィガロ」はさっそく、里親さんに引き取られたのです!先住犬もいる家庭に、すっかり溶け込んだ様子。他の3匹も、きっと…!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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