犬が人を「仲間」だと思っている時の仕草や行動
1.真似をする
犬が人の仕草や行動を真似する時は、その人のことを仲間だと思っています。
犬は人をよく観察しています。どんな時にどんな行動をするのかを見て学び、自分も真似をしてみるのです。
例えば、赤ちゃんがハイハイする様子を見て犬もほふく前進をすることがあります。飼い主が笑いかけると犬も微笑むような表情をすることがあります。
仲間の仕草や行動を真似ることで、コミュニケーションをしているのです。
2.一緒に声を出す
仲間だと思っている人が歌っている時や喋っている時、犬も一緒に声を出すことがあります。
低い声で優しくアウアウと声を出すこともありますし、甲高く遠吠えをすることもあります。
- 仲間の声に反応し、自分も参加したいと思っている
- 仲間からの「侵入者だ!」の知らせだと思い、縄張りを主張している
- 他の仲間にも「伝達しなければ!」と思っている
このようなことが一緒に声を出す理由です。
3.人が避けると自分も避ける
仲間だと思っている人が苦手な相手は犬も苦手です。
例えば、お散歩の時に相性の悪い相手が向こうから歩いて来ていることがわかった時、コースを変更することがありますね。
犬は「避ける必要がある相手なんだ」とみなし、もしもすれ違うことがあれば警戒します。唸り声をあげて威嚇することもあるかもしれません。
4.同じ場所で寝る
犬は仲間だと思っている人と同じ場所で寝たがります。
飼い主のベッドの隅っこで寝ることがあります。飼い主の体に自分の体をぴったり寄せて寝ることもあります。
同じ室内で飼い主はベッド、愛犬は自分のベッドやケージの中ということもあります。
家全体を縄張りや巣穴のように思っている犬であれば、飼い主は寝室、愛犬はリビングの気に入った場所なんてこともあります。
5.どんなに眠くても返事をする
仲間だと思っている人から声をかけられた時、どんなに眠くても返事をします。これはオオカミも同じなんです。
オオカミは遠吠えをすることで仲間とコミュニケーションをし、仲間同士の絆を深め合っているとされています。どんなに眠くても、遠くから仲間が遠吠えをすれば必ず返事をします。
犬も同じように、仲間と声を出し合うことでコミュニケーションをすることがあるのです。
愛犬にとって飼い主はどんな仲間?
守らなければならない仲間だと思っている
飼い主が泣いている時、苦しんでいる時、驚いた声をあげた時など、犬は飼い主の元に走って来ます。そして「大丈夫?」と言うかのように顔を覗き込んできます。
愛犬が同じような状況だった時に飼い主も同じように接したため、その仕草や行動を真似したのです。
赤ちゃんや幼い子供が泣いた時に母親がすぐに駆けつけることと同じように、愛犬も飼い主を守らなければならない仲間だと思っているのではないでしょうか。
母犬またはリーダーだと思っている
犬は不安になると、飼い主の側にやって来ます。
安心したい時は飼い主の体に自分の体をぴったりと寄せます。甘えたい時は飼い主の体に顔や頭をスリスリします。
完全に身を委ねるような仕草や行動をするのは、飼い主のことを安らぎと安心を与えてくれる母犬のように、強くて信頼できる群れのリーダーのように思っているからなのではないでしょうか。
まとめ
犬が人のことを仲間だと思っている時にする仕草や行動について5つ解説しました。
- 真似をする
- 一緒に声を出す
- 人が避けると自分も避ける
- 同じ場所で寝る
- どんなに眠くても返事をする
愛犬のことを「前世は人間だったのでは?」「自分のことを人間だと思っているのでは?」と感じることがありますよね。
そんな時、愛犬はあなたを仲間だと思い、あなたの仕草や行動を真似しているのだと思います。