犬はどうやって『飼い主を認識』しているの?3つの方法や他人との区別の仕方とは

犬はどうやって『飼い主を認識』しているの?3つの方法や他人との区別の仕方とは

飼い主さんのことが大好きな犬は、どうやって他人と見分けていると思いますか?今回は、犬が飼い主を認識し、他人と区別する方法について深堀りしました。愛犬のことが今まで以上に好きになる内容となっています。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

犬が飼い主を認識し、他人と区別する3つの方法

ハイタッチする犬

犬が飼い主に懐くのは当たり前のように感じますが、よく考えてみると不思議ですよね。犬は一体何を基準に飼い主を認識し、他人と区別しているのでしょうか?

犬は飼い主をどう認識しているのか?については、大きくわけて3つの方法があげられます。

では、犬が「この人は飼い主さん」「この人は知らない人」と区別する方法についてくわしく解説します。

1.音

音を聞く犬

聴覚が優れた犬は、様々な声や音を、いつもどんな時に聞こえる音なのか、その音が聞こえると何が起きるのか、その声は誰の声なのかなどをよく認識し記憶しています。また、飼い主さんが出す音については、飼い主さんの話す声はもちろん、飼い主さんの足音やリズム、カバンや洋服の衣擦れの音まで聞いてパターンを区別し、記憶していると考えられます。

玄関を開けると愛犬が待ち構えていたりしますよね。これは、飼い主さんが運転する車の音、自転車の音や歩く音から「飼い主さんが帰ってきた!」と、飼い主さんがまだ家に入る前から判断しているからです。同じ車で帰宅をしても、犬は運転の癖まで聞き分けることができるそうです。

犬は人間よりも遠くから聞こえる音を聞きとれることもあるようですし、犬は聞こえる範囲の音が人間よりも広いので、人間に聞こえている音とはまた違った音を聞いて細かい所まで判断できるのでしょう。小さな物音、小さな音の違いも聞き逃さないので、飼い主さんの帰宅時には玄関で待ち構えているという訳です。また音だけで、誰が帰ってきたのか分かっている様子を目にしている飼い主さんも多いでしょう

細かい所まで犬はジーッと耳を立てて聞いているので、誰が帰ってきたのかすぐに認識できます。小さな物音も聞き逃さないので、飼い主さんの帰宅時には玄関で待ち構えているという訳です。

2.見た目

飼い主をみつめる犬の目

犬は視力が弱い、とよく言われます。そのため「犬は飼い主の顔を見分けることができない」と言う人もいるほどです。たしかに、犬の視覚は明るい場所で物の輪郭をはっきりと見ることには優れていませんので、人間と同じような視力検査をすると犬の視力は0.2程度という結果になり、「犬の視力は悪い」ということになります。しかし、薄暗い状況で物を見る力や動いているものを見分ける力、特に遠い所で動いているものを認識する力などは人間よりも優れています。

さらに近年は、犬は人間を顔で区別したり、表情の違いを読み取ってさらにはそこから感情の違いも区別できるなどの、犬の認知科学についての多くの研究結果が発表されています。

他人と飼い主さんの写真を並べると、「こっちが飼い主さん」とばかりにジーッと見つめるかもしれません。

また顔だけではなく、人の歩き方や動き方を見て飼い主さんや知っている人を認識しているとも考えられています。

老犬になると多くの場合視力は低下していきますが、もともと犬は人間ほど視力にばかり頼っておらず、視力からの情報が少なくなった分は鼻や耳でカバーしていると考えられます。

3.匂い

匂いをかぐ犬の鼻

犬にとって飼い主さんの匂いはとっても重要です。たくさんの人がいても「飼い主さんだ!」と見つけられるのは、飼い主さんを見て判断できているだけではなく、犬が知っている匂いを嗅ぎ分けていることも一つの要因だと考えられています。

家の中は飼い主さんの匂いで溢れており、犬は人間が気づかないうちに「この匂いは誰のもの」と判断し記憶しています。香水や柔軟剤、タバコの匂いがあっても人の匂いを区別できるそうです。

そして犬は信頼する飼い主さんの匂いが大好きです。犬にとって信頼できる飼い主さんの匂いは、リラックス効果があると言われているそうです。飼い主さんの留守中に、飼い主さんの匂いがついた靴下やタオルがあると安心する犬も多いようです。

犬は飼い主の感情も認識できる!

白い犬と女性

犬の能力を深堀りすると、想像を超えた認知能力があるという結論にたどり着きます。自分たちとは違う種類の動物である人間のことをとてもよく観察し、認識し、理解しているようです。愛犬と過ごす中、自分が落ち込んでいる時に愛犬が寄り添ったり、心配そうに見つめてきた経験はありませんか?

犬は大好きな飼い主さんの声のトーン、飼い主さんの素振り、飼い主さんの表情から感情を察知しているようです。飼い主さんがご機嫌な時は犬も安心していられ、逆にイライラしている時はそっと離れていったり困ったりしてしまうことがあるでしょう。

また犬は、人間の匂いから感情の変化を捉えることができるの可能性も考えられています。飼い主さんが焦って冷や汗をかいている時は「大丈夫?」と心配しているかもしれません。こうして見ると、犬はしょっちゅう飼い主さんのことを考えて過ごしていることがわかりますね。

まとめ

見つめる子犬

いつも寄り添ってくれる愛犬は、目と耳と鼻から一生懸命飼い主さんの情報を察知していることがわかりました。他人と飼い主さんの区別をすることなど、いくらでも情報はあり、犬にとってたやすいようですね。

そして犬は人間の感情の起伏にも敏感です。飼い主さんの喜びや悲しみといった感情の変化を区別したり、さらにはその感情の意味も理解している可能性が示されています。愛犬に幸せな気持ちで過ごしてもらうためにも、できるだけ笑顔で過ごすことを心がけていきたいですね。

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