野犬の譲渡
初めての野犬
私達が動物愛護団体として活動を始めたのは2018年6月1日のことです。
そのわずか3ヵ月後、センターから突然「野犬の仔犬3匹になんとか里親探しできないだろうか」と相談されました。
3匹とも人馴れしておらず、近づくと逃げ回り、極度の緊張から脱糞と失禁がありました。
私達にとってはこの時が野犬初体験でした。
SNS
当時の私はまだ代表ではなく広報担当で、そして犬担当でした。そこでSNSを使ってすぐに里親探しを呼びかけました。
その結果全国から問い合わせがありましたが、関東などの遠方ばかりで実際にセンターに来ていただけるという方は1人もいませんでした。
私としては実際に会いに来ていただき、仔犬たちを確認してから譲渡したいと考えていました。
まずラブからご挨拶です。野犬初体験なのですから、イチかバチかの体当たりでの行動でした。
怖がって固まっているラブを抱き寄せ、抵抗がなかったのでそのまま抱っこしました。
この子はイケると思いました。
ハッピーとピース
その勢いでハッピーも抱っこできました。
しかし、ピースは唸りがあり危険だったので触るだけにしました。
里親候補
私が抱っこした写真を大々的にSNSに出しました。抱っこできる犬であることをアピールするためです。
その結果、市内のご夫婦がラブに会ってみたいと言ってくれました。
里親決定
ラブはそのご夫婦が里親になってくれました。
野犬初体験の人たちに野犬が扱えるはずがないと当時の団体関係者は猛反対でしたが、ラブを実際に抱っこした私自身はそうは思いませんでした。
このご夫婦なら大丈夫と、直感がありました。
ご自宅の飼育環境チェックに事前に行ったところ、脱走対策も万全にしてありました。
他団体へ
ハッピーとピースは愛知県の他団体さんが引き継ぐことになりました。
実は、当時の当団体代表が知り合いのボランティアに頼み、ラブも愛知県の団体さんに引き継ぐことが決まっていましたが、私は大反対でした。
せっかく市民が里親になると挙手してくれているのに、そしてまだ期限が十分あるのに何故、最初から他の団体に引き継ぐのかと、せめて市民の里親挙手があるラブだけは譲渡させてほしいと半ば強引に押し切りました。
その結果ハッピーとピース、そしてラブの席が空いたのでゆめという別の野犬の3匹が愛知県に行きました。
愛知県へ
当時、私たちが助けた野犬は当初の予定3匹から、ラブを市民に譲渡できたことで予定外の1匹が引き出せることとなり、4匹となりました。
最後の動画は、愛知県の団体に到着した当時のハッピー、ピース、ゆめの3匹の様子です。
最後に
私が譲渡を担当したラブに関しては、野犬初体験のご夫婦とどうなったかはまた次回、ご報告いたします。
この体験で私は野犬たちはただ人間を怖がっているだけで、危険な存在ではないということを知りました。
そしてこのことがきっかけとなり、その後野犬を助けることができるボランティアに成長しました。野犬として初めて関わることができたラブの譲渡がその自信をつけさせてくれました。
※こちらの記事は動画や画像の撮影・制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
掲載団体名:ディ・アンク
ディ・アンク
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