犬の肌トラブルのサイン
1.大量のフケが出る
犬の皮膚に大量のフケが見られる時は「肌トラブル」のサインです。
主な原因は肌の乾燥です。犬の皮膚は人間の皮膚の1/5ほどの薄さとされており、空気が乾燥する時期や室内の冷房または暖房の影響によって乾燥しやすいです。
乾燥した皮膚が剥がれ落ちたものがフケです。また、シャンプーが合わない場合や、洗いすぎによって乾燥することも多いです。
2.大量の毛が抜ける
換毛期でもないのに大量の毛が抜ける時は「肌トラブル」のサインです。
被毛をめくってみると所々に脱毛している部分があり、異常な抜け毛であることがわかります。
お尻周りの毛が薄くなる、マズルの周りだけ毛がなくなるといった症状が見られることもあります。
3.皮膚が赤い
犬の皮膚が赤くなっている時は「肌トラブル」のサインです。
犬の健康な皮膚は白っぽく薄いピンク色をしています。赤くなるということは炎症が起きているということです。
または不快感などから、犬がしきりに舐めたり掻いたりすることでも赤くなることがあります。
4.異常に痒がる
皮膚を異常に痒がる時は「肌トラブル」のサインです。
手足で引っ掻いてしまい、皮膚に傷ができたり出血することもあります。
あまりの痒さにお散歩の途中に座り込み、カキカキしてしまうこともあります。
5.皮膚がベタベタしている
皮膚がベタベタしている時は「肌トラブル」のサインです。
犬の皮膚からも皮脂は分泌されますが、健康な状態であればベタベタするほどの分泌量ではありません。ベタベタするのと同時に、湿ったフケが混じっていることもあります。
6.皮膚から異常なニオイがする
皮膚から異常なニオイがする時は「肌トラブル」のサインです。
皮膚がベタベタし、湿ったフケが出ます。顔を近づけてニオイを嗅いでみると犬独特なニオイとは別に異常なニオイを確認することができます。
閉め切った室内で過ごしている時、嫌なニオイがするなと感じることもあります。
7.耳の中を痒がる
耳の中を痒がる時は「肌トラブル」のサインです。
異常に痒がる時は、耳の中から嫌なニオイがすることもあります。耳に触れてみると痛みを訴えることもあります。
病院に行くべき基準
- 大量のフケ
- 皮膚の赤み
この2つのサインが現れたら、早めに受診することをおすすめします。
痒みの症状が出ていなくても病院に行くべきです。今以上に悪化させてしまわないためです。
フケや赤みは被毛をめくって見なければ確認できません。普段から愛犬の皮膚の状態を確認する癖をつけておくと良いです。
犬の肌トラブルの原因と対策
- 乾燥
- アレルギー
- 真菌(カビ)の感染
- 寄生虫の感染
- ストレス
- 内臓の疾患
これらは、犬の肌にトラブルを起こす主な原因です。内臓の疾患が肌トラブル(皮膚病)として現れることもあります。
アレルギー検査や血液検査、皮膚や被毛の検査によって原因を特定することができます。内臓の疾患が原因である時は超音波検査やレントゲン検査が必要になる場合もあります。
犬の肌トラブルの対策
皮膚の乾燥を防ぐためには、犬が過ごす室内の湿度を適度に保つことが必要です。犬用の保湿剤を使用するのもおすすめです。
また、ハウスダストがアレルギー源となってしまうことがあります。小さなホコリや抜け毛などもこまめに掃除するようにしましょう。
さらに、ストレスをため込むと皮膚やカラダ全体の免疫力が低下し、感染しやすくなります。適度な運動や遊びで発散させてあげましょう。
ノミやマダニなどの寄生虫は、定期的な予防薬で防ぐことができます。
まとめ
次のような犬が肌トラブルを起こしている時のサインがひとつでも現れたら要注意です。
- 大量のフケが出る
- 大量の毛が抜ける
- 皮膚が赤い
- 異常に痒がる
- 皮膚がベタベタしている
- 皮膚から異常なニオイがする
- 耳の中を痒がる
ひとつでも当てはまる場合には、なるべく早く病院へ連れて行ってあげてください。