ビクビク、ピリピリ
通報・発見
ケガをした犬が道路にいるとの連絡を受けて、保護団体HOPE FOR PAWS がかけつけました。さっそく駐車している車のしたに犬を発見し、近づきます。
犬は極度に人を警戒していて、まだ距離があるうちから逃げていきます。なので、追いかけるよりもケージトラップをしかけることにしました。
走り方はぎこちなく、足をケガしているようです。
近所の人たちが食べ物を与えていたので空腹ではなかったためか、ケージの中の食べ物につられません。やっかいです。
犬が食べ物を無視する様子に、保護団体メンバーの青い髪のジョアンも、思わず「ほんとに!?」とつぶやきました。
犬はどんどん先へ走って行ってしまいます。
恐怖心のかたまりの犬
犬を追って1時間、やっと住宅の庭先に入っていきました。門扉(もんぴ)の前にプラスチックフェンスを立ててすり抜け防止をし、許可を得て中へ入ります。
1人が犬の後ろへ回り込み、前へ追い出したところ。手前側の後足は完全に地面から浮かせています。3本足であれだけ走り回っていたのです。
車のまわりをプラスチックフェンスで囲って、車の下ではって犬に近づきますが、布リードを首にかけることができません。
「この子、咬むかもね。」
苦労してやっと首の周りに布リードをまくことができました!でも犬はまだ非常に緊張して、瞳が異様に光っています。
ジョアンは勇敢にも素手で犬の頭をなで、頃合いを見て車の下から引っ張り出しました。
犬は懸命に抵抗します。動画の3分48秒あたり、すごい迫力!それだけ恐怖心が強いのです。
タオルをかぶせて外に出し、ジョアンが暴れる犬を抱きかかえて、ついにケージに押し込みました!
でもこの格闘の間に、ジョアンは手に咬みつかれてしまいました。
「大丈夫。そのかいはあったね!」気丈なジョアンです。
ケア
うなる犬を車に乗せて病院に向かいます。名前は「ジャックス」にしました。
診察台に乗せられる頃には、ジャックスもついにあきらめてくれた様子。人も犬もおっかなびっくり、でも少しずつ信頼を築きます。
足のケガは、生まれながらの骨の発達異常だと判明しました。足自体が通常より短いのです。
シャワーは、ジャックスにしてみれば相当な試練。頑張りました。
ジョアンとも仲直りし、すっかり落ち着ついたジャックスは、ソファで眠り込んでしまいました。疲れたね。
それから
発達異常の足は切断した方がよいと判断されました。これまでも3本足で力強く走っていたので、大丈夫!
そして3か月後、ジャックスは里親さんとめぐりあいました。人への恐怖心を完全に克服したジャックスが、里親さんと遊ぶ様子で動画は終わります。ポジティブなオーラ全開!是非見てください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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