積極的な2匹と、消極的な1匹
数カ月ごとに1匹ずつ保護
3匹の犬の飼い主は、犬を鎖につないだまま、食べ物と水を与えるだけでした。ネグレクトです。
詳細の説明がありませんが、保護施設Takis Shelter の代表タキスさんが、犬を手放すよう時間をかけて飼い主を説得したようです。
ついにシェルターに引き取れることになった日、タヌキ顔の「アフロディーテ」は喜びが抑えられず、鎖を引っ張ってジタバタ、ジタバタ。
彼女の近くまでくると、後足で立ち上がって腕にとびこんできました。
地面に打ち込まれていた鎖を引き抜くと、アフロディーテは一目散に光の中へ小走りします。
アフロディーテの保護から4カ月後、今度はもっと若い「ティンティン」をネグレクトから救出できることになりました。
この子も尻尾をブンブン振り、喜びを全身で表します。
でも、人が来てくれて嬉しいのに、近くで「おいで」と言われたら、急にシャイになって尻尾を振りながら隠れちゃう。
「なんで?遊んでいいの?」と戸惑っているみたいです。こんなコミュニケーション、初めてなのかもしれません。
ティンティンはやっと落ち着いて、女性に身をまかせました。まだ7,8カ月の子犬のようです。
この後、抱っこされてこのいまわしい場所を離れます。少なくとも栄養状態は悪くなさそうで、毛づやも良いのが救いです。
そして、さらにその5カ月後。最後に残った「エルヴィス」を保護。
この子は少し年齢が高そうで、そして不安そうに隠れて出てきません。
鎖を引っ張って引きずり出しました。
耳の先がボロボロで、これはもしや皮膚病のリーシュマニアが始まっているのでは…。
頭をなでて、ようやく少し安心してくれたようですが、まだ緊張しています。
長年この状態で放置されて社会性も育っていないし、もう何も期待していないのかもしれませんね。
シェルターにつれてきた後、エルヴィスは案外落ち着いています。
よれよれになった首輪をはずし、傷ついた耳に軟膏を塗ってあげました。
リーシュマニアだとしたら進行すれば全身が脱毛し、かさぶたのような厚い角質に覆われ切れて出血。内臓も侵され体力を消耗し、やがては命取りになるのです。
軽症のうちに治さないといけません。
シェルターでの暮らし
アフロディーテはシェルターの犬社会に溶け込み、のびのびと暮らしています。
タキスさんが1m以上の段差の上からアフロディーテに声をかけると、彼女は一目散に駆け寄って、ピョーンピョーンとすばらしい跳躍力でタキスさんのひざにしがみついてきます。
一方ティンティンも、仲間に混ざって楽しそう。穴掘りが趣味のようです。
声をかけられると、嬉しそうな顔をしながらも、自分の穴を守っている様子。笑
周りで仲間たちが走り回ると、ティンティンもピョコピョコ跳ねています。愛らしい子です!
エルヴィスは
アフロディーテとティンティンの元気な様子は上の静止画からも見て取れますね。
さて大人しいエルヴィスは、シェルターで落ち着いて暮らしているでしょうか?それは動画をお楽しみに!
動画を見ることは保護支援にもつながります!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Takis Shelter