色んな意味ですごい犬!
通報・発見
「フーディニ」は2年前にこの港に現れて以来、ここに居ついています。
フーディニを助けたい人も、保健所の人も、何度もつかまえようと試みましたが、ずっと失敗していました。保護団体HOPE FOR PAWS は、この犬をうまく保護できるでしょうか?
港は開けているので、ケージトラップを使用することにしました。設置している間にも、フーディ二の吠える声が響いています。
いた、あそこ!すでに異変を察知していますよ。
追う人、逃げる犬
人が立ち去った後、ケージの中の食べ物のにおいにひかれて、近づいてきました。でも、これは絶対アヤシイでしょう!という感じで、決して中には入りません。
うーん、賢い!作戦変更、今日は撤収です。
翌日。助っ人を増やして、万全の態勢で臨みます。
すき間から逃げないよう、フーディ二のいるエリアをネットやプラスチックフェンスで完全に封鎖しました。
その様子を遠くから観察するフーディ二。本当に頭いい、用心深い子ですねえ。
そして作戦決行!リーダーが走り出し、反対側で他のメンバーがフーディ二をリーダーの方へ駆り立てます…。来た!
そして走り去った!想定内ですよ、想定内…。
フーディ二を見失い、雨も降ってきちゃって、再び仕切り直しだそうですよ。
気を取り直して、3日目。チームはさらに増強され、iPadで入念な作戦会議。
「よっしゃ、今日で決着だ!」と気合を入れて現場に車が到着すると、すでにフーディ二がフェンス越しに吠えています。
「かかってこいや!」とあおるように…。フーディ二、恐るべし。
それだけじゃありませんよ!車の中から撮ったこの静止画を見て、右下あたりでこちらを見ているフーディ二。フェンスの外にとび出しているんですけど…!?
車中の人も思わず「あぁー!」、そして「大丈夫、大丈夫」と、自分たちをなぐさめています。泣
勝ち誇ったように吠えているフーディ二、ここで痛恨のミス!意気揚々、鼻高々でフェンスの中に戻っちゃった!アハハ、よかったね、チームの皆さん。
すき間をネットでふさぎ要所要所に人を配置して、グッドラック!!そして再び、走る!叫ぶ!
フーディ二は吠えながら、目の前を走り去る!
「そこだー!!行け!」
すっごく惜しかった場面も、フーディ二は華麗にかいくぐります。
この子のスピードに、ヒト族は全く追いつけないんですよね。だんだん笑えてきます、ごめんなさい…。
「レッツゴー!」フーディ二にもてあそばれながら、チームはあきらめずに何度も挑戦します。
人も疲れますが、たぶん犬もそろそろ疲れてくるんじゃないでしょうか。車の下に座っていました。
リーダーがゼーゼー言いながら接近してきたので、フーディ二はまたも足元をすり抜けようと、あえてリーダーの方へ走ってきました。
手に持ったワイヤリードでねらいを定めます。そして…「ギャン!」
フーディ二、跳ね上がりました。すごい、つかまえたー!跳ねる~!転がる~!
別の人が急いで上からネットをかぶせて、フーディ二、ついに「御用!」
犬も人もみんな、ゼーゼー、ハーハー。フーディ二の肉球は血がにじんでいます。
チームは輪になって、犬も人もみんな少し休憩、落ち着きましょう。
この2年間、フーディ二に食べ物をあげてきた警備員のマイクも加わって、ネット越しに初めてフーディ二をなでました。
ケージに移して車で病院へ向います。さっきまでと打って変わって、大人しい。
大きな瞳は何を映しているのか、瞳の奥で何が起きているのか…。
病院で
これを、見て。
この体勢になるまで、徐々に徐々に体が開いていく様子も動画に収められています。魔法の手のようです。
シャワーでも抵抗せずに、この表情で大人しくしていました。
小さな頭の中にある、大きくて重いスイッチが、右から左へ、ググ、グググ…カチッと切り替わるのです。
人を「信用しない」から「信用する」へ切り替わるスイッチです。
それから
人を完全に受け入れたフーディ二は、すっかり変わりました。
あの猛ダッシュをしていた子とは思えないほど、一時預かり施設の人たちと仲間の犬たちに馴染んでいます。
他の犬たちも嬉しそう、フーディ二はもっと嬉しそう。このたぐいまれな素晴らしい犬は、素晴らしい里親さんと巡り合ったと確信します。
10分近い長めの動画ですが、飛ばさないで見る価値あり。どうぞ!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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