近づけるけど、つかまらない
通報・発見
路上暮らしの親子のメス犬の保護を試みて失敗した女性が、保護団体HOPE FOR PAWSに保護依頼しました。
さっそく現場に到着し車のドアを開けると、そこに親子の「カヤ」と「カリ」が立っています。
大きな立ち耳が特徴的なのが母犬のカヤ。カリは、5ヵ月前にこの駐車場で産まれました。
親と同じぐらいのサイズですが、まだ子どもなんですね。
悲しいことに1週間ほど前に、もう1匹いたオスの子犬は駐車場内で車にひかれて命を落としたようです…。
食べ物を見せながら安全な場所に移動すると、2匹はついてきます。
どうやってつかまえる?
そのまま円を描いて歩いて車に戻ったら、もしやすんなり車にとび乗ってくれるかな?と淡い期待をしますが、そんなに簡単ではありません。さあ、近づいてきましたよ。
次なる作戦、プランB。こんなに近づけました。後ろからカリものぞいています。
手に乗せた食べ物を食べたら、すかさずリードを首に通すつもりです。
でもねえ、リードを持ち上げると犬たちは嫌がって後退してしてしまい、結局怪しまれて逃げられてしまいました。
というわけで、プランC。ケージトラップです。親子一緒に入ってくれないかなあ、という淡い期待は、またもや裏切られました。
フタが落ちて、まずは子犬のカリだけでもつかまえることができたのだから上等です。
静止画は、今まさにフタがガシャンッと落ちてカリがびっくり、跳び上がったところです。
子犬がつかまってしまうと、心配して寄ってくる母犬が多いもの。カヤもやっぱりそうでした。
ケージの中のカリも大人しく座って、お母さんと人間のやり取りを見物しているみたいです。
それでもなかなかつかまえさせてくれないカヤ。
ケージの横に布団をしいて、「こっちはフカフカで気持ちいいよ~。おいで~」作戦も試したのですが、すでにおなか一杯になったカヤはふらっと去ってしまいました。
うーん、難しい。ここからは追跡モードに。
駐車した車の下に逃げ込んで「無視」を決め込むカヤに、ついには団体リーダーも腹ばいで接近し素手で触りました!それからどうする?
もうリードも使わず、とにかく腕に抱えて引きずり出すのか!?
咬まれないように何度も声をかけ、やさしくなでて、信頼関係を築きます。
カリも咬もうと思えば腕はすぐ目の前にあるし、逃げようと思えば振り切って逃げられるはず。「この人につかまってもいいのかな」と感じているんです。
そこで両前足を持ちながら首にリードをかけ、引きずり出して腕に抱えました。ふぅー、Tシャツ真っ黒!
それから
親子を車に乗せて移動。30分後には他の保護犬たちがいる一時預かり施設に到着しました。その頃には、カヤ・カリ親子はすっかり人に心を許し穏やかな表情です。
この保護当時、HOPE FOR PAWSの財政は今よりずっと不安定だったので、親子の避妊、去勢を行う費用がすぐにまかなえませんでした。
この動画を見た人々が少しずつ出し合った寄付金で、費用はまかなわれたことと思います。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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