犬との暮らしを始める前にしっかり把握しておきたい「お金」のこと
新型コロナウイルスの影響もあって、これから犬を飼おうとしている人は少なくないでしょう。あまり外出もできず、仕事も在宅に切り替わるとストレスも溜まりやすくなりますよね。実際に犬と暮らすことで守るべきものが増えたことによる責任感も増しますし、何といっても多くの癒しを与えてくれるはずです。
しかし、犬との暮らしでしっかり考えておかなければならないのが金銭面。ただ可愛いだけじゃ世話をすることができません。今回は犬との暮らしで必要となるお金のことを平均的な金額も交えてお伝えしていきたいと思います。
食費だけじゃない!犬との暮らしでかかるお金事情
毎日の食事を一つとっても、ドライフードを与えるのかウェットフード(缶詰)を与えるのかで金額が変わってきます。さらにオヤツを定期的に与える場合はさらに食費としての金額は増えていきますよね。
もちろん食費だけでなく犬を飼うことで必要な登録費用やトリミング費用、おもちゃやペット用品などの消耗品費、そして予防接種などの医療費など、様々な費用がかかってきます。これだけ費用が多いと月々や年間どのくらいかかるのか気になるところですよね。まずは食費から詳しく見ていきましょう。
1.食費やオヤツ代
犬も人間と同じように毎日食事を摂ります。摂取量は犬種や体格などによっても大きく異なり、体が大きければその分食べる量も増えていきます。
またフードの種類によっても金額に差があり、ここでは代表的なドライタイプのドッグフードとウェットタイプ(缶詰)のドッグフードを与えた場合の1ヵ月あたり(30日)と1年あたり(365日)の金額をまとめました。
ドライフードの場合
【超大型犬】体重40kgとして
1日190円×30日=5,700円
1日190円×365日=69,350円
【大型犬】体重25kgとして
1日134円×30=4,020円
1日134円×365日=48,910円
【中型犬】体重15kgとして
1日90円×30=2,700円
1日90円×365日=32,850円
【小型犬】体重8kgとして
1日58円×30=1,740円
1日58円×365日=21,170円
【超小型犬】体重3kgとして
1日28円×30=840円
1日28円×365日=10,220円
ウェットフード(缶詰)の場合
【超大型犬】体重40kgとして
1日1,560円×30=46,800円
1日1,560円×365日=569,400円
【大型犬】体重25kgとして
1日1,108円×30日=33,240円
1日1,108円×365日=404,420円
【中型犬】体重15kgとして
1日756円×30=22,680円
1日756円×365日=275,940円
【小型犬】体重8kgとして
1日472円×30=14,160円
1日472円×365日=172,280円
【超小型犬】体重3kgとして
01日228円×30=6,840円
1日228円×365日=83,220円
※ドライフード 平均価格 1㎏200円
缶詰タイプ 平均価格 1㎏400円として計算しています。
こうして比較してみると、体格だけでなくフードの種類によってもかなり金額に差が生じることがわかりました。同じドライタイプのドッグフードでも安価なものから高価なものまで種類が豊富なので、一概にはこの通りとは言えません。あくまで参考にしていただけたらと思います。
2.トリミング費用
こちらも犬種や体格によって大きく差が出るトリミング費用。シャンプーだけや爪のお手入れまで全て含まれているコースなど、お店によって多種多様です。
特にプードル種など毛並みに特徴がある犬種や毛玉が多く絡んでしまっているような状態の悪い場合などは金額もプラスされていきます。分かりやすく体格別、犬種別に平均的な金額をまとめてみました。
シャンプーコースの場合
【超小型犬、小型犬】
チワワ3,500円~
ヨークシャーテリア4,000円~
トイプードル5,000円~
【中型犬】
柴犬5,500円~
シェットランドシープドッグ6,500円~
【大型犬】
ラブラドルレトリバー7,000円~
ゴールデンレトリバー8,500円~
【超大型犬】
グレートピレニーズなど10,000円~
上記はシャンプーのみの平均的な金額です。カットや爪の手入れなどのオプションも含めるとプラス1,500円以上かかると思っておいた方が良いでしょう。あらかじめお店に犬種や状態を伝えることで大体の金額を算出してくれることもあるので、不安であれば先に聞いておくと安心ですね。
3.おもちゃやペット用品などの消耗品費
おもちゃやトイレシートなどの消耗品もその都度購入することになります。おもちゃは一つ200円~とそこまで高価な物ではありませんが、トイレシートは毎日交換するため必然的に購入する頻度も多くなります。ワイドタイプ50枚入り1,200円の物を毎日5枚消費したとして計算してみましょう。
1か月あたり3袋×1,200円=3,600円
1年あたり36袋×1,200円=43,200円
体格や飼う頭数によっても消費量は異なりますが、年間数万円はかかると考えておいた方が良さそうですね。
4.飼い始めに必要な費用
犬を飼うにあたって市町村にその旨の届出を出すことが義務付けられています。また、狂犬病の予防接種などが必要となり市町村によって金額が異なります。
- 登録費用3,000円~
- 狂犬病の予防接種3,500円~
- 健康診断5,000円~20,000円
地域別や体格別に金額は異なりますが、平均11,500円~26,500円程度かかることがわかりました。またケージやトイレなど必要なペット用品代も含んで考えておきましょう。
保険も視野に入れるべきか?切っても切れない犬の医療費
犬を飼う上で切っても切れないのが医療費です。突然の事故や病気による治療費や去勢手術を行う場合の手術代など、様々な費用が発生すると考えておいた方が良いでしょう。ここでは特に犬がかかる病気の代表格も治療費をまとめました。
歯周病
成犬の8割がなると言われている歯周病。放置しておくとどんどん悪化してしまうため早めの治療が必要な病気です。歯周病の治療は麻酔を使う手術になることが多く、医療費も10万円以上となるケースがほとんどです。
外耳炎
犬がかかりやすい病気の一つと言われているのが外耳炎です。こちらは投薬で治療するため1回の通院で3,000円程度になることが多いようです。通院回数や悪化して中耳炎となると投薬の金額も高くなっていきます。
椎間板ヘルニア
ダックスフンドやコーギーなど、胴長短足の犬種によく見られる病気です。症状が軽い場合は痛み止めなどを処方されることが多いようですが、重度の場合だと手術が必要となります。一概には言えませんが、手術が必要な場合の金額は30万円以上となるようです。他にもリハビリや通院なども含めるとさらに膨れ上がることが予想されます。
骨折
小型犬など骨が細い犬種によく見られる骨折。部位にもよりますが、診察~入院やリハビリなども行う場合は12万円以上かかることが多いようです。
犬の治療費の年間平均金額は3万円~6万円と言われており15年の寿命と考えた場合、生涯かかる治療費は約45万円~90万円となります。もちろんこの金額よりも高くなる可能性は十分あります。
手術や入院を繰り返し高額な医療費を払えないというケースもあるため、不安であればあらかじめペット保険に入っておくのも一つの方法です。保険会社によって月額料金や内容も異なるため一度見積りをしてもらうと安心ですね。
まとめ
今回は犬との暮らしでかかるお金についてご紹介しました。犬も人間と一緒で性格や体質など個体によって様々なので、同じ犬種を飼っていても同じ金額がかかるとは言えません。
犬を迎えるにあたってどのくらい必要なのか、ある程度調べておいてお金の工面をしておくべきだと考えます。少しでも飼い主さんとその愛犬が気持ちよく暮らせるようにしっかり準備しておきましょう!
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
もしこのコロナの中で犬を飼おうとしてる貴方、飼うなとは言わない、ただ最後まで世話する事、責任持つことを約束する事。これが出来れば飼っていい、出来ないなら飼うな。これは犬の為に言っている。後悔しないように警告している