会ってみると、ごく普通の犬たち
通報・発見
ギリシャ・クレタ島で無責任に捨てられたラブラドール系の3頭の犬が、生き延びるためにニワトリやヒツジまで襲って食べようとしていました。
成功したのかどうかは不明です。未経験の狩りがうまく行くでしょうか?無闇に追いかけていたところをつかまったのかもしれません。
助けを求められた保護施設Takis Shelterの代表タキスさんが3頭を引き取りにいくと、彼らは全く攻撃的でなく、むしろ縮こまっているような印象でした。そして彼らは両親と子犬1匹の家族だったのです。
保護
タキスさんの目には、彼らが虐待されていたことが明らかでした。人を恐れて、与えたカリカリを食べるのもおずおずとした様子です。親犬も若く、子犬はまだ月齢数ヵ月ではないでしょうか。
おそらく狩りの経験もないのに、空腹から無鉄砲に家畜に襲いかかろうとしていたのでしょう。彼らにそんなことをさせたのは、捨てた人間です。
子犬と母犬は震えていました。子犬の鼻づらには血液が付着しています。この子自身の血かもしれません。びょこびょこと跳ね回る時期の子犬ですが、この子はいじけて座ったまま。人の手を恐れて後ずさりします。
タキスさんの説明が後になりますが、実は父犬が母子にまで襲い掛かったようなのです。
しばらくしてやっと、母子は一緒にカリカリを食べ始めました。
どうやら主に家畜を攻撃していたのは、父犬のようです。しかも、とち狂って母子にも攻撃を加えていたらしく…。子犬の顔についた血液は、その時の傷かもしれません。
今、与えられた水と食べ物と愛情を受け取って、彼は尻尾を振ってとても穏やかです。空腹と急に高まった狩猟本能で混乱し、見境をなくしたのかもしれませんね。
動画の彼は、本当にどこにでもいる普通のレトリーバー君です。
その後
恐がっていた母子もタキスさんを信頼することができて、すっかり懐いてくれました。
母犬は「モリー」、子犬は「ドードー」、そして問題児だった父犬は「ターザン」です。逃げ回っていたドードーも、すっかり子犬らしさを取り戻しました。
みんなタキスさん大好き!動画の最後は喜ぶ3頭の姿を映します。
多産なラブラドールのこと。元は他にも子犬がいたはず。彼らがいったいどうなったのかは、知るよしもありません。
何も複雑なことではありません。犬を飼ったなら、最後まで食べ物と愛情と適切な環境を与える。それができないなら飼わない。
途中でどうしても飼えなくなったら責任を持って犬の暮らしを守る方策を立てる。その決意がないなら、安易に飼わないことですね。
大型犬も、小型犬も、他の動物たちもです。命を預かるとは、そういうことではないでしょうか。
動画を見ることは保護支援にもつながります!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Takis Shelter