体のあちこちを深く咬まれた
通報・発見
ケガをしておびえた犬の保護依頼を受けて、保護団体HOPE FOR PAWSが工場の敷地に駆け付けました。
フェンスわきの植え込みに、誰かが犬のために置いてあげたのか、バスタオルのようなものが敷いてあります。その上にちょこんと横たわっている犬を発見しました。
連絡してくれた工場の従業員によると、その子は他の犬たちに攻撃されていたそうです。それを見て慌てて保護依頼したのかもしれませんね。
犬は人の接近を察知して、さっと立ち上げり、フェンスのすき間から向こう側へ入って逃げて行きます。食べ物を投げ与えても見向きもしません。
犬が逃げ込んだと思われる重機置き場をのぞくと、巨大な金属の鋤(すき)のような部品(名称不明で失礼!)の下に、その子が隠れていました。
人が動いたり、ガサッと音を立てると、ビクッと反応します。恐怖心で固まっているようです。相変わらず食べ物には無反応。怖すぎて、食欲なんてないのかもしれません。
「大丈夫よ~」と声をかけながらワイヤリードを伸ばしていくと、さっと立ち上がってよけ、体に触ると横だおしになり大きな悲鳴をあげました。
輪を頭から首に通したいのですが、逃げようとします。逃げようとする犬の行く手をさえぎりつつ、狭い空間でワイヤリードを操って…
輪が胸にはまりました!
「ヒューゴ」と名付けた犬を引っ張り出して布リードをつけると、また悲鳴!慣れてくれるかな?
あ、触らせてくれました。でもヒューゴ、無になってる、無!
ケア
病院に到着。ところでヒューゴのケガってどんな?ほらこれ、見てください。深くかまれた傷があちこちに。そこから感染症を発症しています。
化膿して体液や膿(うみ)などが内部にたまり、はれ上がっていたようです。痛かったでしょうね。それを体外に排出するために「ドレーン」と呼ばれる管を何か所も入れました。
それから
治療が功を奏して、ヒューゴはどんどん元気になりました!ドレーンが取れた頃には、つかまえた女性にもすっかり馴染みました。
呼んだら尻尾を振ってひざに上がってきて、あぐらの足の間にコトンとはまってリラックス。
健康を回復し、体毛も生えそろったヒューゴは、一時預かり施設で元気に走り回り、人の愛情を受け取って輝いています。里親さん、もう見つかったかな。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
▼▼ 公式サイトはこちら ▼▼
https://www.HopeForPaws.org
▼▼ Facebookページもあります ▼▼
https://www.facebook.com/HopeForPawsCalifornia