犬がやる気のないときに見せる仕草や行動とは?
「いざ、トレーニングを!」と飼い主が意気込んでいても、当の愛犬のやる気がなければ、学習することは難しいです。では、犬が「今はやる気にならないよ」と思っているとき、どのような仕草や行動を見せているのでしょうか。こんなときはトレーニングを中断しましょう。
1.呼んでも近寄ってこない
トレーニングをしようと愛犬を呼んだとき、こちらをちらりと横目で見たものの、近づいてくる様子がなく、そのままフイっと視線を元に戻してしまうことはありませんか。
犬は洞察力に優れているため、なんとなく「飼い主はこれからまたトレーニングをさせようとしている」と察し、「今は嫌です」と無言のアピールをしているのです。また、疲れているときにもこのような態度を見せるので、無理にトレーニングさせてはいけません。
2.「ふんっ」と短いため息をつく
トレーニングをしている最中、「ふんっ」と短いため息をつくことはありませんか。これは「なんでトレーニングしなくちゃいけないの!」と不満を表しています。
犬のため息には2種類あり、短いため息は不満を、長いため息は満足を表します。「ふんっ」と短いため息をつくときは、あまりやる気がなく、集中できていないサインです。無理に続けず、その日は早めに切り上げましょう。
3.別の方向を見ている
トレーニング中、心ここに在らず、別のものが気になるといった様子で、別の方向を見ていることはありませんか。これもやる気がなく、集中力が散漫している状態です。
飼い主さんもその姿を見て「やりたくなさそう…」と感じているはずです。無理に続けてしまうと犬も人も嫌になってしまうので、嫌になる前に切り上げたり、一旦楽しい遊びを取り入れたりしてリフレッシュしましょう!
4.あくびをする
あくびをしているときは、「退屈だなぁ」「嫌だなぁ」といった不満からくるストレスを感じているサインです。トレーニングやしつけを行っている最中にあくびをしている場合は、「早く終わりにしてくれないかな」と思っていると考えましょう。
5.別のことに夢中になる(フリをする)
トレーニング中やトレーニングをしようとした際、突然愛犬が前足を舐め出したり、穴を掘る真似をし出したり、地面を嗅ぎ始めたりすることはありませんか。これは「今は別のことに集中しているんです」というアピールです。
別のことに集中していると見せることで、やりたくないトレーニングを回避しようとしているのです。賢いですよね。この状態の愛犬にトレーニングさせても、しっかり頭に入ってこないので、時間を置くか、次の日に再挑戦しましょう。
やる気まんまん♪やる気があるときはどんな行動を見せるの?
上記で紹介したような行動や仕草を見せている場合は、やる気がなかったり集中力が散漫していたりするため、無理にトレーニングを行っても効果がありません。では、やる気があるときはどのような仕草や行動を見せるのでしょうか。
- じっとこちらを見つめている
- 飼い主の体に前足を乗せて期待するような表情を見せる
- 1回終わった後に「褒めて」と飼い主の前で待機
トレーニング中や、トレーニングをする際にこのような様子が見られたら、やる気があると考えて良いでしょう。
とはいえ、トレーニングがそもそも嫌いという犬もいます。そのような犬の場合は、やる気サインが出ていなくても、やる気のないサインが強く出ていなければ、無理のない範囲で少しずつ行っていくことをお勧めします。
やる気があまりない状態でも、オーバーなリアクションで褒めることで一気にやる気スイッチを押される犬も多いので、一度実践してみて、その後の様子を観察しつつ進めていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬のやる気があるかないかを確かめるには、態度や仕草、行動から判断するしかありません。よく見ると、表情や態度に現れているので、今回紹介したサインを目安にトレーニングを進めていきましょう。