ニオイを嗅ぐ犬の心理は?
1.安全かどうか確かめたい
犬は、嗅覚を頼りに行動しています。視力が弱いため視界はぼやけていますが、視野の広さや他の器官を駆使して補っているのです。
私たち人間は、安全かどうか確かめるときには目で確認したり、手で触って調べると思います。
犬の場合は“音”と“ニオイ”が判断材料になっています。
2.相手のことをもっと知りたい
「相手」と言うと誰を指しているのか分かりづらくなりますが、犬から見た相手を「自分」に置き換えて考えてみましょう。
外出して帰宅すると、愛犬にニオイを嗅がれることはありませんか?
洋服やバッグに付いたニオイを確認し、「何処に行ってたの?」「何をしてきたの?」と飼い主の1日の行動を探っているのです。
3.新しい情報を収集したい
ニオイを嗅ぐのは犬の楽しみでもあります。散歩中に地面をクンクン嗅ぎ回っているときは、生活圏内の環境を一生懸命知ろうとしています。
同じ道でも、行き交う人や天気によって毎日ニオイは変わります。
脳を活性化させ、知的好奇心を満たす重要な行動なので、無理にやめさせずに気長に待ってみて下さいね☆
犬が「好き」なニオイ
犬はどんなニオイを好むのでしょうか?美味しそうな食べ物につられて反応するのは想像通りですが、他にも好きなニオイがあるようです…♪
《犬はこんなニオイが好き♡》
- 家族(飼い主)
- タンパク質の多い食材(肉、魚、チーズ)
- ドッグフード
- 花
元々肉食だったこともあり、犬は高タンパクな食材を好むようです。
ドッグフードは主食としていつも食べているので、美味しい食べ物としてニオイが記憶に残っています。
犬が「嫌い」なニオイ
よくニオイを嗅ぐからと言って、全てのニオイを好む訳ではありません。
化学物質で人工的に作られた香りや刺激臭は、鼻にツンとくるところが苦手なのでしょう。
《犬はこんなニオイが苦手!》
- アルコール
- タバコ
- 香水
- マニキュア
- 柑橘類
- 香辛料
タバコの煙や香水のニオイは、喘息などの副作用を引き起こしやすく、健康に悪影響を与えます。
我が家では使っていませんが、「柔軟剤」にも注意して下さい!
つい嗅ぎたくなる愛犬のニオイは?
犬を飼っていないと理解し難いかもしれませんが、飼い主にとって、愛犬のニオイは特別です。抱っこやブラッシングの最中、ついニオイを確かめたくなります。
《つい嗅ぎたくなる体の部位は?》
- 肉球
- 後頭部
- おなか
- 耳
- 背中
私も無意識に肉球や顔のニオイを嗅いでしまいます。ポップコーンのような香ばしいニオイが何故か癖になってしまうんです(笑)。嗅ぐと安心出来るのは、やっぱり愛犬マニアだからでしょうか?
まとめ
「ニオイ嗅ぎ」は単なる遊びではなかったんですね。犬にとって、重要な意味を持っていることが分かりました。
人間と一緒に仕事をする警察犬、災害救助犬、麻薬探知犬がいるくらいなので、犬の嗅覚の鋭さは既に立証されているように思います。
「ノーズワーク」「セント・トレーニング」は訓練所で取り入れられている犬のトレーニングメニューです。
自宅でも気軽に行うことが出来るので、試してみて下さい。激しい運動が出来なくなったシニア犬にもおすすめです!