ポムルと私たちの楽しい生活の始まり
ポムルと出会う前
結婚して2年。私たち夫婦は仲良く楽しく暮らしていますが、なかなか子供が授からず「周りの友人はみんなママになっていっているのに」と、焦りと不安でしんどくなってしまいました。そんな時、旦那の仕事の都合で地元から引っ越すことになりました。
新しい家はペットOK。「犬飼いたいなぁ」と話していた時にSNSで保護犬カフェのことを知り、そこから毎日どんな子がいるのだろうと検索するようになりました。
保護犬
1度は保護犬という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、日本には新しく家族になってくれる人を待つ犬や猫その他の動物たちがたくさんいます。
保健所や保護施設や保護犬カフェなどには、飼育放棄された子や野良犬、迷子犬、繁殖引退犬など様々な過去を持つ子たちがたくさんいるのです。
保護犬カフェ
私たちはいろいろな施設があるなかから保護犬カフェを選び、新しい家族を探すことにしました。
保護犬カフェにはたくさんの子がいました。性格もバラバラで甘え上手な子、やんちゃそうな子、ひとり隅で座っている子などどの子も個性があふれていました。
そんな保護犬カフェで私はある1匹の犬から目が離せなくなってしまいました。
その犬はブリーダー引退犬でした。女の子なので何回か子供を産んだのかな。と思っていましたが、その子はヒート(人間でいう生理)が来たことがないらしく一度も産まずに保護された犬でした。
ポムルとの出会い
初めてポムルを見た時の第一印象は『不思議な子』でした。
私たちが訪れた保護犬カフェの子たちはみんな人懐っこく、触ってほしい!遊んでほしい!と甘えてきてくれましたが、ポムルだけは人には目もくれずにおもちゃで遊んだりお客さんのかばんをごそごそあさったりしていたのです。
そんな少し他の子とは違ったポムルが可愛くて、迎えるならこの子がいいなと新しい家族に迎えることを決めました。
お迎え当日
ポムルを迎える日が来ました。
その保護犬カフェではペットショップのように予約ができません。過去に「来週お迎えにきます」と言ったきりお迎えには来ず電話もつながらないという状況がおきたからだそうです。
私はそわそわしながらオープンを待ち、ドキドキわくわくで仕方ありませんでした。
ポムルと再会し「今日からうちの子だよ。」とポムルに話しかけるとちゃんと理解したのか、自ら膝に上ってきてくれたのです。
私は本当にうれしくてこの子にしてよかった!と思ったのと同時に、これからは私たちがこの子を幸せにするんだ。と使命感が湧きました。
ポムルとの生活
待ちに待ったポムルとの生活は初日から大変でした。
深夜、別室で寝ていたらいきなり「ワン!ワンッ!」と鳴き出しました。何事!?とポムルのところに行くと、なんとウンチまみれだったのです。2人ともあ然としてしまいました…
片付けてやっと眠れると思ったらまた「ワン!」と鳴くのです。そうです。またウンチまみれなのです。
そんなこんなで初日が終わりました。
次の日からはどちらかがポムルと同じ部屋で寝ることで安心したのか、家族全員ぐっすり眠れるようになりました。きっと不安になったんだろうな。と反省しました。
トレーニング開始
ポムルはブリーダー卒業犬です。なので一般家庭で体験できるしつけやお散歩などは全くし知りませんでした。
最初はどうして普通にご飯がもらえないの?と不思議そうにしていましたが、今は楽しくトレーニングに励んでくれています。
今からお散歩に行くことや遊びに行くことが楽しみでしょうがない親ばか飼い主です。
ポムルが来てから…
まだポムルが家族になってから日は浅いですが生活がガラッと変わりました。
休日はいつも2人して寝坊していましたが、今はポムルがいるから自然と目が覚めます。出かけるときもなるべく早く帰るようにしたりと、いつも中心にいるのはポムルです。
ポムルが来てから毎日がイキイキとしています。私たちのところに来てくれて本当にありがとう。と思うのです。
まとめ
『犬を飼うならペットショップ』が定番かもしれません。たしかにペットショップにはかわいい子犬がたくさんいます。そこにいる子犬たちも新しい家族を待っています。
ですが、ペットショップだけではないのです。
ペットショップで売られている子たちと同じくらい、いや、それ以上の保護犬たちが行き場をなくして不安な思いをしているかもしれません。
私は元保護犬のポムルと出会うことができて本当に幸せです。
これから新しく家族を迎えようとしている方がいたらぜひ保護犬も見てあげてください。魅力的な子がたくさんいると思います。
少しでも幸せになれる子が増えますように。