人の手は、「叩く機械」ではないはず
通報・発見
「ペギー」が走行中のバンの窓から投げ捨てられるのを目撃した人が、英国の動物愛護団体RSPCAに保護依頼しました。
経緯
RSPCAの職員がカメラに向かって経緯を説明する間、ペギーは彼女のひざの上で体をなでられています。おなかに見える乳首は垂れ下がって、これまでに多くの子犬に授乳したことがうかがえます。
保護時のペギーは、脱毛し、極端に内向的だったそう。挿入される写真で、やっと目を開けたペギーの顔を見ることができました。
これまでに何度も妊娠、出産を繰り返したことも明らかだと言います。「現在パグはとても人気の犬種です。でも残念ながら、彼らがどのように繁殖させられているのか知ろうとしない」と、この職員は語ります。
犬の体に大きな負担となる種付けや出産、授乳を強制的に繰り返し、それができなくなると捨てるという虐待が横行しています。
皮膚病やその他の病気になったら当然、お金のかかる治療などするより、捨てるのです。彼らにとって犬の「替え」はいくらでも生産できるのですから。
回復へ
つらい過去の話はここまで。動画の後半は、どんどん元気になり、個性が見え始めるペギーの姿を追います。
当初、人に触れられるのを恐がっていましたが、少しずつ恐怖心を克服できました。
「人の手は、叩くためだけじゃない。やさしくなでるためにある」とわかってくれました。
最後に
一時預かりしてくれた職員の手を受け入れ、彼女の飼い犬と一緒に遊び、散歩をする中で、ペギーの活発な個性がどんどん出てきました。体毛も生えそろい、瞳は輝きを取り戻しました。
さらに、どうやら里親さんの目途も立ってきた様子。
動画の職員からの大切なメッセージ:「もし犬を買うならば、本当によく情報を集めて、ブリーダーの質を見極めてください。実際に訪問して、授乳中の母犬と子犬の置かれた環境を確かめてください」
でも犬を買う必要はないのです。保護犬たちが、私たちを待っています!劣悪な環境に置かれ苦しむ「ペギーたち」に対する責任を、考えていきましょう。ペギーの動画をどうぞ。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCA UK
RSPCA UK
▼ 公式サイトはこちら
https://www.rspca.org.uk/
▼ 各種SNSも要チェック!
Facebook
Instagram
Twitter