犬が人に会うと大喜びするのはなぜ?
飼い主が帰ってきたとき、飼い主の知人と会ったとき、道端で他の飼い主さんに出遭ったとき…犬はさまざまなシーンで大喜びします。いったいなぜ、犬は人に会うとあんなにも大喜びするのでしょうか。
1.その人のことが好きだから
飼い主や飼い主の知人など、一度会ったことのある人に会い、大喜びしている場合は、その人のことが好きだからという理由が当てはまります。
人間も好意を持っている相手に会うと嬉しいと感じるように、犬も「この人はいい人」「この人のこと好き!」と思っている相手に会うと嬉しさを感じます。特に感情豊かで素直な犬は、喜びを爆発させやすいのです。
「また会えたね!」「お帰り、待ってたよ!」というように、再会できたことを心から喜んでいるため、その気持ちが全身に表れることは珍しくありません。
2.遊んでもらえると思っているから
子犬や活発で人懐っこい犬の場合、飼い主や知っている相手はもちろん、初めて会う相手であっても「遊んでもらえるかも!」と会うだけで期待し、喜ぶ犬は多いです。
警戒心の薄い犬に多く、誰彼かまわず寄っていってしまい、「一緒に遊ぼう?」「何して遊ぶ?」というように、お尻を高く突き上げ、ピョンピョンと飛び跳ねるような仕草を見せて誘う犬もいます。
この時、相手に遊んでもらったり、優しくかまってもらったりすると、嬉しさのあまり興奮してしまう犬もいるので、興奮しすぎないよう飼い主が落ち着かせる必要があります。
3.前回その人に嬉しいことをされたから
前回会ったとき、その人から嬉しいことをされた場合、それを覚えているために「また嬉しいことをされるかも」という期待から喜んでいることもあります。
思いきり遊んでもらった経験やおやつをもらった経験、散歩に連れて行ってもらった経験など、犬は一度嬉しいことをしてくれた相手の記憶は強く残っています。
したがって、再度その相手に会うと「また遊んでくれるの?」「もしかしたらまたおやつもらえるかも…」と期待し、大喜びしてしまうのです。
人に会って大喜び!興奮しすぎてしまったときの対処法
いろんな人に会い、喜ぶ姿はとても可愛いですよね。社交的にいろんな人や犬と接することは良いことなので、それ自体に問題はありません。しかし、喜びすぎて興奮してしまうと、興奮のあまり、犬はどのような行動を起こすかわかりません。
最悪の場合、遊んでいる感覚で相手に飛び付き、怪我をさせてしまう恐れや怖がらせてしまう恐れもあります。そうなる前に、飼い主は愛犬を落ち着かせる必要があります。
興奮しすぎてしまったときの対処法とは?
最も良い方法として、日頃から「お座り」「待て」を確実に実行できるようにしつけておく方法があります。このコマンドを確実にしておくことで、興奮したときに「おすわり!」と指示することで、落ち着くことができます。
この『基本動作』と呼ばれるしつけは、食事の前や散歩に行く前、散歩の途中など、毎日の日課として行いましょう。
この指示を実行できるようになるまでは、愛犬がトラウマにならない程度の大きな音を出して我に返らせるという方法や、家であれば一旦クレートやサークルに入ってもらい、落ち着くまで無視するという方法があります。
喜びから来る興奮なので、抱きしめることで落ち着く可能性は低いので、我に返らせたり、自分で落ち着くことができるようにしつけたりする方法が効果的です。少しずつ感情をコントロールできるようにしつけていきましょう。
まとめ
今回は犬が人に会うと大喜びする理由や、興奮しすぎてしまったときの対処法を解説しました。人に会い喜ぶことは良いことですが、興奮しすぎてしまうと危険です。飼い主として、トラブルを事前に回避するため、対処法を実践してください。