口が開かないということ
発見・救出
保護団体LetsAdopt が南スペインのとある場所で「ライカ」を発見し保護した時、彼女は栄養失調で、下あごは使えない状態でした。口が開かないのです。この動画制作の2年前のことでした。
犬の口が開かないと、2つの点で致命的です。ひとつは単純に食べ物を食べられない。ライカは餓死寸前だったそうです。
もうひとつは体温調節ができない。犬は気温が高かったり運動で体が熱くなり過ぎた時、舌を垂らし口で荒い呼吸をして体温調節をします。それができないのは命取りになりかねません。
保護時、ライカはやせ衰えていました。
手術
病院で検査を受け、手術が予定されます。
画像診断のため、麻酔をかけて頭部の撮影をします。このようにガスを鼻に吹きかけるようにする麻酔もあるのですね。ライカはものの数秒ですうっと横倒しになりました。
保護団体リーダーの説明によると、骨が間違った方向に成長して内側から眼球を圧迫しているため、目もダメージを受けているそうです。
手術成功
そして手術後。ライカが少し口を開けて、食べ物を受け取りました!
左の眼球はダメージが激しく摘出されましたが、右目を救えてよかったです。お口は、このぐらい開けるのが精一杯かな?それでも大進歩ですね。
一時預かり施設で歩くライカは、すっかり健康に見えます。
その後
口が開くようになり本当によかった。きっと色々な痛みも消えたことでしょう。
それだけではありません。2年間待ち続けて、ついにライカは里親さんと巡り合うことができました。英国オックスフォードのその家庭は長年、犬の保護活動にも積極的だったそう。ライカのあごや目の問題を理解して、今後必要かもしれない医療も理解して、ライカを引き取ってくれたのです。安心感しかありませんね!
動画を見ることは保護支援にもつながります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Viktor Larkhill (LetsAdopt)