犬は『カニ』を食べても大丈夫?
年末年始に向けて、高級食材として知られるカニを食べようと考えているご家庭も多いのではないでしょうか。滅多に食べられる物ではないので、家族の一員でもある愛犬にも食べさせてあげたいですよね。実は、犬もカニを食べることは可能です。いくつか注意点がありますが、カニには健康に良い栄養も豊富に含まれているため、犬の健康にもいい食材です。
カニがもたらす犬の健康効果
では、犬がカニを食べることでどのような効果が期待できるのでしょうか。カニに含まれている主な栄養素は以下の通りです。
- タンパク質
- ビタミンB1、ビタミンB2
- カリウム
- ビタミンE
- 亜鉛
- カルシウム
- アスタキサンチン
これだけの栄養が豊富に含まれています。タンパク質は、犬にとっても代謝や免疫力を向上する非常に重要な栄養素です。また、カニに含まれるアスタキサンチンは、目や皮膚、細胞などの健康を維持する働きを持ちます。したがって、犬もカニを適量食べることで、健康効果を得ることができるのです。新年を迎えるに当たって、うってつけの食材ですね!
犬にカニを与える際の注意点は?
しかし、犬にカニを与える際には注意しなければいけないこともあります。まず、犬にカニを与える場合は、必ず加熱しなければいけません。生のままカニを与えてしまうと、体内にあるビタミンB1を分解してしまい、ふらつきなどの症状を引き起こす恐れがあります。
また、カニの甲羅や脚といった硬い部分は与えないようにしてください。誤って食べてしまうと、口の中を傷つけたり、喉に突き刺さってしまったりと非常に危険です。誤飲も危険なので、愛犬に与える際は柔らかい身の部分だけを取り出して与えましょう。
初めて与える場合は少量のみ
カニを与える上で怖い症状が、アレルギー症状です。カニは甲殻類アレルギーを引き起こしやすい食材なので、初めて与える時はほんの少量のみを与え、数日ほど様子を見ましょう。
甲殻類アレルギーの場合、すぐに症状は現れず、1か月ほど経ってから現れることもあります。初めて食べる際は、食べた日から1か月ほどは注意深く様子を観察してください。甲殻類アレルギーの症状は以下の通りです。
- 下痢
- 嘔吐
- 痒み
- 目の充血
このような症状が現れたら動物病院へ連れて行きアレルギー検査をしてもらいましょう。甲殻類アレルギーであることがわかったら、早めに処置することで問題なく体調を戻すことができますよ。
カニカマは与えるのを控えて!
食材の中には、カニカマと呼ばれる『カニ』の文字が含まれている食材がありますよね。美味しいので、人気の高い食品です。しかし、カニカマはカニではありません。人の手が加わった加工品です。塩分も多く使われているので、犬にとって塩分過多になりやすい食品の1つでもあります。したがって、カニカマは与えるのは控えてください。
まとめ
今回は犬にカニを与えてもいいのか、また注意点などを紹介しました。犬はカニを食べることはできますが、必ず加熱してから与える必要があります。この注意点を守り、アレルギー症状に気を付けることで与えることは可能です。ぜひ家族全員でカニを味わってくださいね!