命を軽んじる子犬工場の現場
救出
動物愛護団体The Humane Society of the United Statesが、米国ジョージア州の大規模子犬工場から350頭以上の犬が救出されました。
団体が所有する大型のトラックに、救出した犬たちを次々に運びます。
犬たちがネグレクトの状態に置かれていたことは一目瞭然。
何センチにも積み上がった糞尿から逃れることもできずにケージに監禁されている犬たちも多く見つかりました。
この子は前足をケガしている様子。すぐにも受診が必要です。
この子の口の中には、何かブヨブヨしたものが詰まっていて、虫歯だらけです。ストレスから毛か何かを口の中にためこんでいたのでしょうか?
子犬も次々に救出されました。この施設では主に小型犬を大量生産していたようです。こんな子たち、ペットショップでみかけますよね?
中には中型~大型の子もいました。
この子のホッとしたような表情を見て。尻尾をブンブン振っています。
最後に
子犬工場の実態は深刻です。小規模なものから大規模施設まで、捜査が追い付かないのが現状です。いったん閉鎖されても、ほどぼりが覚めた頃に再開するケースも多いとか。それはなぜ?おもちゃを買うように犬を買う人がいて、ペット市場がもうかっているからに他なりません。
命を無視したペットの大量生産、大量消費、大量廃棄が公然と行われているのです。そこでは多くの「粗悪品」や「劣化品」が無慈悲に扱われ、闇に葬られています。それでももうかるから、再開や新規参入業者が後をたちません。この悪循環を断ち切るのは、私たち1人1人の決断です。
今回救出された犬たち、路上で保護される犬たち。多くの保護犬が里親さんを待っています。そして犬を飼う時、適切な環境でしっかり飼えるのか、きちんと自問しましょう。犬たちは、飽きたら捨てるおもちゃではないのですから。
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:The Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States
ユーザーのコメント
50代以上 女性 M
50代以上 女性 ニコラママ
本当に犬を家族として迎えたい人が、ブリーダーさんに本当にきちんと飼えるか、誓約書を書いて、見極められてから、犬を買う(飼う)という方式に変えてほしいです。
それによって、保護犬を迎えてくれる人も増えるのでは…。
また、個人で繁殖させた場合は、登録するようにするべきじゃないかと思っています。
悲しいですが、このくらいしないと、人間の金儲けのエゴの犠牲になる、不幸な犬を防ぐことができないと思います。