他の犬に咬まれた?
通報・発見
これは犬の女の子「ゾーイ」のお話です。
家の中ではしゃぎ回って、飼い主さんに甘えて、ごく普通の犬ですけれど、下の静止画で、何か足りない…前足が1本、足りない。3本足なのです。
ゾーイは、米国ミシシッピ州で崩壊した犬の多頭飼育現場から、動物愛護団体The Humane Society of the United States がレスキューした60頭の中の1匹でした。
敷地内の至る所に、放置された犬があふれていました。
こちらの左端が、現場で発見されたゾーイです。他の犬たちとも仲がよさそうで、救助に来た人にもすっと寄って行くフレンドリーな子です。
でも、右前足を不自然に持ち上げ、引きずっていました。痛みで地面に足をつけられないようです。
保護され、個別のケージに入れられました。大きな耳がチャーミング。でも、何が起こっているんだろう、と不安な表情を浮かべています。
保護団体の譲渡会イベントに参加したゾーイ。大勢の訪問者に囲まれてちょっと緊張気味ですが、職員の顔を見て大きく尻尾を振り、信頼を寄せています。基本、ハッピーな性格なんですね。
ゾーイの足のケガを診察するため、病院を訪れました。右前足の付け根に、咬まれたような傷があります。それが化膿してしまったのでしょうか。
足の手術が行われました。足はもう使えないと診断され、切断になってしまいました。
手術後の回復中、3本足になってTシャツを着たゾーイを、誰かが迎えに来ました。里親さんのカップルです!譲渡会でマッチングしていたのかもしれませんね。ゾーイの尻尾は最初からブンブンブン。すっかり打ち解けた様子の里親さんカップルとゾーイです。
その後
後日、保護当時に世話をしていた職員が里親さんの自宅を訪れると、ゾーイは一目散に駆け寄り、抱きつきます。こんなだから、誰にでも愛されるんですね。
広い庭を3本足で思い切り駆け回るゾーイの姿が、今の幸せを物語っています。里親さんの顔をなめたくて頭を思い切りそらすゾーイに同調するように、里親さんカップルと遊びに来た職員は皆、笑顔で目をつぶりました。
多頭飼育崩壊現場でケガをしネグレクトに耐えていたゾーイの幸せオーラが、里親さんの家庭にも幸せを呼び込んでいることは間違いありません。
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:The Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States