人の手や顔をなめる犬の心理を知ろう!
愛犬に手や顔をなめられるとうれしかったり、ちょっぴりくすぐったかったりしますね。時には「あの…ちょっと…しつこくない?」と思うほど、熱心になめてくることもあるのではないでしょうか。飼い主さんや家族に対してだけかと思いきや、それ以外の人の手や顔をなめることもあります。
一体犬はどのような心理から、人の手や顔をなめるのでしょうか?そして犬に手や顔をなめるのをやめてもらいたい時は、どのように対処したらいいのでしょうか?そこで今回は、犬が人の手や顔をなめる心理と、なめるのをやめてもらう時の対処法をご紹介したいと思います。
犬が人の手や顔をなめる心理
①構ってほしい
スマホやパソコンを操作していたり、テレビを見ていたり、本を読んでいたりする時に愛犬が手をなめてくることはありませんか?これは邪魔をしているというよりも、構ってほしいサインです。
飼い主さんが何かに夢中になっているときほど、愛犬は退屈を感じています。そこで飼い主さんの手をなめることで、注目を引きつつ「なでて♡」「遊んで♡」とアピールするのです。
②なだめたい
愛犬を叱っている時に手や顔をなめてくるのは、怒っている飼い主さんのことをなだめたいからです。ペロペロなめて「怒らないで」「落ち着いて」と訴えています。飼い主さんの怖い表情やその場の雰囲気に緊張や不安を感じている表れなので、愛犬が手や顔をなめてきたら、それ以上叱らないようにしましょう。
③愛情を伝えたい
愛情表現としても人の手や顔をなめます。飼い主さんが帰宅した時やスキンシップを取っている時などに、愛犬がうれしそうに手や顔をなめてくるのなら、それは「大好き~♡」と伝えているのでしょう。
特に口元をなめるのは、子犬が母犬に食べ物をねだったり甘えたりする時の仕草の名残と言われているので、飼い主さんのことを母犬のように慕っていると考えられます。
④においが気になる
人の手や口の周りに食べ物のにおいがついている場合は「おいしそうなにおいがするぞ。なめてみよう」と、手や顔をペロペロすることも。ハンドクリームや化粧品のにおいが気になる時も、同じようになめます。
⑤仲良くしたい
お客さんが来た時に、その人のにおいをクンクン嗅ぎ回ってから手をペロッとなめるのは「仲良くしよう。よろしくね」というあいさつです。そのあと、そのままペロペロなめ続けることもあれば、数回なめてやめることも。
なめるのをやめてもらいたい時の対処法は?
手や顔をなめるのが愛犬の愛情表現だとしても、しつこくなめられるとやめてほしいと思う時もあるでしょう。また犬に口周りをなめさせるのは衛生的ではなく、人獣共通感染症(人と動物の両方に感染する感染症)のリスクもあるので、過度になめさせるのはおすすめできません。
なめるのをやめてもらいたい時に「やめて~」などと言って騒いでしまうと、喜んでいると犬が勘違いしてしまい、さらになめようとするので逆効果です。では、どうしたらいいのでしょうか?対処法を2つご紹介します。
①立ち上がる、立ち去る
なめるのをやめてもらいたい場合、静かに立ち上がってしまうか、その場から立ち去ってしまうという方法があります。なめるのをやめて落ち着いたら、たっぷり構ってあげましょう。
②オスワリなどをさせる
「オスワリ」「フセ」「マテ」といった指示を出すのも手です。指示に従って落ち着いたら、思いっきりほめてあげます。この方法は、愛犬がお客さんに対してなめるのをやめさせる時にも有効です。
まとめ
犬が人の手や顔をなめる心理はひとつではありません。愛犬が手や顔をペロペロなめてきたらぜひ、その時の状況や愛犬の様子から心理を読み解いてあげましょう。
なめるのをやめてもらいたい時は騒がず冷静に、ご紹介した対処法を実践してみてくださいね。