犬が自分の鼻の頭を舐めるときの心理とは?
犬が自分の鼻の頭をペロッと舐める場面を見かけたことがある人は多いでしょう。飼い主でなくても、犬同士が触れ合っているところで見かける人も少なくありません。実はこの仕草はボディランゲージの1つだとお気付きでしょうか。ここでは犬が自分の鼻の頭を舐めるときの心理を5つご紹介していきます。
犬が鼻を舐める心理1.ごはんが食べたい
「ごはん食べる?」などと声をかけると、ペロッと自分の鼻を舐める犬は多いですよね。このように食べ物が関係しているときに鼻の頭を舐める場合は、「早く食べたいよ!」「お腹が空いたよ!」という気持ちが表れています。
人間の子どもで美味しそうな物を目の前にしたとき、唇を軽く舐めるなどの行動を見せる子がいますが、自分の鼻を舐める犬も同じような心理状態と言っていいでしょう。
犬が鼻を舐める心理2.緊張している
犬が鼻の頭を舐めるとき、犬自身の気持ちを落ち着かせようとしていることがあります。この場合は、犬が何かに対して不安を感じていたり、緊張状態であったりすることが多いです。
例えば、飼い主に叱られているとき、「飼い主さんが怒っている」と緊張状態になっているため、鼻の頭を舐めることで自分の落ち着かない気持ちを必死に落ち着かせようとしています。
また、散歩中に前から他の犬がやってきたとき、ピタッと足を止めて鼻の頭をペロペロと舐める光景を見たことはありませんか。この場合も、「向こうから知らない犬が来る」「何だか怖そうだ」といった緊張状態によるものです。
犬が鼻を舐める心理3.相手を宥めようとしている
自分の気持ちを落ち着かせるだけでなく、相手に対して「落ち着いて」「僕は敵じゃないよ」と宥めるような意味を込めて、自分の鼻を舐めることもあります。
先ほど飼い主が叱っているときに鼻の頭を舐めることがあると言いましたが、これは自分の気持ちを落ち着かせるだけでなく、飼い主に対して「落ち着いて。そんなに怒らないで」という意思を伝えようとしていることもあります。
また、散歩中に近寄ってきて警戒している犬に向かって鼻の頭を舐めて見せている場合は、「僕は敵じゃないよ。だから落ち着いて」と相手の犬に対して警戒を解くよう宥めています。
犬が鼻を舐める心理4.何か興味を惹くものがある
犬の鼻は湿った状態の方が機能しやすいと言われています。そのため、犬自身が何か興味のあるものを見つけた場合、あるいは警戒するべき対象を発見した場合に、鼻の頭を舐めて嗅覚を研ぎ澄ませることがあります。
例えば、床に知らない人や犬の臭いが付いているときや、美味しい物の匂いをキャッチしたときなど、犬が「これは入念に調査しなければ!」と思ったときに、自分の鼻の頭を舐めることがあるのです。
犬が鼻を舐める心理5.体調不良の可能性も
犬自身が体調不良を感じている場合にも、鼻の頭を執拗にペロペロと舐めることがあります。犬が体調不良の際、鼻が乾いていることがあるという話を聞いたことがありますか。乾燥してしまった鼻を濡らそうと舐める犬もいます。
他にも鼻の中に異物が入ってしまったために違和感を抱き、その異物を取り除こうと鼻を下で押すような仕草が「舐めている」と捉えられることも多いです。胃酸が胃から食道を通り逆流してきているときに、気持ち悪さを感じると鼻を舐める犬も多いので、普段以上に鼻を舐める仕草が見られる場合は、体調不良を疑い注意深く観察しましょう。
他にも異変が現れている場合は、早めにかかりつけの動物病院へ連れて行き、診察してもらうと安心ですよ。
まとめ
今回は、犬が自分の鼻の頭を舐めるときの心理を紹介しました。ボディランゲージの1つでもあるこの仕草は、時に体調不良を訴えていることもあります。その日の愛犬の様子やタイミングなどを考慮し、不安な点があるようであれば、病院へ連れて行きましょう。