2匹目の犬をお迎えするときにしてはいけないNG行為
2匹目の犬を迎えるということは、新たな命をさらに家族として受け入れるということ。様々な面で重要なタイミングですよね。また、忘れてはいけないのが先住犬の存在です。
これから2匹目をお迎えしようと考えている方はこれらのことを踏まえ、2匹目の犬をお迎えするにあたり、してはいけないNG行為を事前に知っておきましょう。
1.先住犬との相性を確かめずに迎える
新しく犬をお迎えする際、最初に必ず確かめておきたいことが先住犬との相性です。先住犬との相性が悪いと、お互いにストレスが溜まってしまいますし、トラブルに発展する可能性もあります。
できることなら、新たにお迎えする犬と先住犬を決定前に一度会わせ、挨拶させてみてください。そのときの先住犬の受け入れ方や様子などをよく観察して、相性が良さそうならばお迎えしましょう。
新しくお迎えする犬が保護犬の場合は、お試し期間が設けられていることが多いので、その期間にしっかり確認しましょう。ブリーダーさんから譲り受ける場合も、始めに先住犬が居ることを相談し、挨拶させても良いか尋ねてみましょう。
2.先住犬の居場所を奪ってしまう
2匹目を迎えるに当たり、先住犬の寝床を移動させる飼い主さんがいますが、これは絶対にしてはいけません。なぜならば、犬社会において先輩である先住犬が優勢であり、それを飼い主が崩してしまうことは、先住犬にとってもの凄いストレスだからです。
先住犬にとって、今まで寝床としていたその場所は、自分だけのテリトリーです。それを後からやってきた新入りに奪われたとしたら…また、それが飼い主の手によって退かされたとしたら、信頼関係が崩れてしまう恐れもあります。
2匹目を迎える際は、何より先住犬に対する配慮を忘れないようにしてください。優先順位は先住犬、くらいに構えていた方が良いでしょう。
3.寝床を先住犬と一緒にする
時々、大きなサークル内で先住犬と新しくやってきた後輩犬を一緒に過ごさせているご家庭を見かけますが、基本的に1匹の犬につき1つのケージだと考えてください。
犬にとって、今まで過ごしてきたテリトリー(サークルやケージ)は、非常に重要な居場所です。そこに突然、新しく他の犬が入ってくると、「テリトリーが侵された」と勘違いし、新しい犬を受け入れなくなってしまう恐れがあります。
できるだけ寝床となるケージは、先住犬のケージがある場所から離れた場所に配置させ、お互いがストレスを感じない距離感を保ちましょう。
4.後輩犬を叱る先住犬に対して怒る
意外とやりがちなNG行為に、後輩犬に対して怒りを見せている先住犬に対し、「ダメでしょ!」「あっちに行ってなさい!」などと怒ってしまう行為があります。しかし、これは基本的にNGです。
犬には犬なりの社会があり、基本的に犬の社会性は先輩犬から後輩犬に受け継がれます。一見、私たちが「後輩犬をいじめている」と見える怒り方であっても、実はその家のルールや犬社会のルールを教えている最中であることがあります。
これを知らずに怒ってしまうと、先住犬の尊厳が崩されてしまうだけでなく、先住犬と後輩犬の関係性も曖昧になってしまう恐れがあるのです。
基本的に、先住犬が後からやってきた犬に対して怒っているときは、離れた場所から見守り、あまりにもケガをしそうな場合にのみ、一旦引き離しましょう。このときも先住犬を叱ってはいけません。
5.性別が異なる場合は避妊・去勢を忘れずに
先住犬と新しくお迎えする犬の性別が異なる場合は、迎え入れる前にまず先住犬の避妊・去勢手術を済ませておきましょう。その後、迎え入れてから、新しい子も同じように手術を受けさせるべきです。
この手術を受けなければ、妊娠してしまい、飼い主が望んでいないにもかかわらず、子犬が一気に複数匹生まれてしまう可能性があります。このような悲しい事態を避けるためにも、避妊や去勢は行うべきです。
基本的には先住犬優先の意識を持って
いかがでしたでしょうか。新しくお迎えする犬が子犬だと、どうしてもそちらばかり目が行ってしまうかもしれません。しかし、元々そこに住んでいた先住犬からすれば、突然他の犬がやってきただけでもストレスです。必ず先住犬を優先とした生活を意識しましょう。