体重の3分の1もある鎖
発見
「ファロン・マリー」という名の犬は、体重が14kg程度の中型犬です。その子が、太く長い鎖を引きずって放浪していました。米国ミズリー州セントルイスの保護団体Stray Rescue of St. Louisが保護に乗り出します。
警戒して吠えているファロン・マリー。食べ物を投げ与えると拾って食べ、また吠えます。人に不信感があるようですね。
保護
あら!途中経過がなくて、次の場面ではすでに車で運んだファロン・マリーを車から降ろしています。つかまえたところとか、もうちょっと見せて欲しかったですけれどね(笑)。
ファロン・マリーはすっかり大人しくなって、素直に降りてきました。逃走しないように、まだ鎖をつけたままです。
鎖が車や地面に当たってガリガリ、ジャラジャラ鳴る音からも、その重さが想像できます。それにすごい長さです。ファロン・マリーの身の上はわかりませんが、とにかくこれを首から引きずって路上で暮らしていたのかしらん…。
団体の事務所兼診療所に到着して、鎖と首輪をはずしました。ファロン・マリーはどんなにほっとしたことか!
首輪がはずれた次の瞬間、ファロン・マリーはこの女性にすり寄る動作を見せます。ありがたかったんだろうなあ。
鎖の重さは約4.5kg、ファロン・マリーの体重は14kg程度。体重50kgの人が16kgの鎖をつけているようなものです。体だけでなく、心もどれだけ拘束されるか、想像を絶します。
最後に
もしこれを読んでいただいたあなたが、あなたの飼い犬を鎖につないで放置しているなら、どうか犬の立場で感じてみてください。重い、寂しい、痛い、つらいと。布リードでつなぐと噛み切ってしまうなら、それは犬がつらいからでしょう。改善方法を是非、考えてあげてください。今、その鎖をはずして、コミュニケーションを取りましょう!犬があなたにくれる信頼や愛情と同じだけ犬を大事することは、あなたの幸福感も高めてくれるでしょう。
もし隣家の犬がそうして放置されていたならば、隣人に、けんか腰でなく話しかけてみて。わかります、難しいです。でも、提案はできますか?あなたは散歩のボランティアとして手助けすることが可能ですか?誰か応援してくれる人、団体はありますか?立ち止まって考えましょう!
鎖から解放されたファロン・マリーのすがすがしい表情が、それをやる価値があると教えてくれます。動画をご覧ください。
※こちらの記事は動画配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Stray Rescue of St. Louis