犬が興奮する理由や原因とは?
犬が興奮する理由や原因はさまざまです。
飼い主さん
犬が大好きなものと言えば、やはり飼い主さんが第一に挙げられると思います。
もちろん、毎日一緒にいると慣れてきて興奮することは減ってくると思いますが、それでも飼い主さんが外出先から帰ってきた時や、遊びに誘ってくれた時などは大喜びする犬も多いのではないでしょうか?帰宅時に玄関まで興奮した様子で出迎えてくれる姿は、とてもかわいいものですよね。
他の犬や家族以外の人間
散歩中に出会う他の犬や、自宅を訪ねてきた人に対して興奮した様子を見せる犬も多くいます。「遊びたい!」「会えてうれしい♪」という喜びの気持ちで興奮する犬もいますし、警戒心や恐怖心から興奮状態になってしまう犬もいます。また、来客の合図でもあるインターフォンが鳴るだけで大興奮する犬も少なくありません。
おもちゃや食べ物など好きなもの
散歩やおもちゃ、おやつ、ご飯など犬が好きなものに対して興奮する犬も多いと思います。飼い主さんが玄関でリードを持った瞬間に「散歩だ!」と気がついてテンションが上がったり、おやつが入っている戸棚を開けただけで喜んで走り寄ってくることもあるでしょう。
苦手なものによるパニック
好きなものを目の前にした時に喜びによる興奮状態になるのとは反対に、怖いと感じるものや苦手なものに対峙して興奮状態になることもあります。はしゃいでいるのとは違い、パニックになってしまっているので、飼い主さんの声も耳に入らないことも多いです。
花火や雷などの大きな音や、地震、工事現場、元気な子どもなど、苦手なものは犬によってそれぞれ異なりますが、苦手なものにさらし続けることでパニックになってしまうので注意しましょう。
ストレス、欲求不満
人や犬、物など、興奮の対象がわかりやすい場合だけでなく、ストレスや運動不足などによる欲求不満が原因で興奮状態になる場合もあります。ストレスや欲求が溜まって我慢しきれなくなったタイミングで、走り回ったり暴れたりし出すので、原因が理解できず困ってしまう飼い主さんも多いことでしょう。
犬の放っておいていい興奮とやめさせるべき興奮
犬が興奮している時に、飼い主さんが取るべき基本的な対応は、原因を知ることと無視することです。犬が興奮状態の時に「こら!」「おとなしくして!」などと大声で制止したり、追いかけて捕まえようとしたりすると、犬の興奮はますます高まってしまうでしょう。
特に喜びや楽しい気持ちで興奮状態にある時は、声掛けをせず背中を向けたり、犬を見ずに素知らぬ様子で過ごしたりするといいと考えられています。
飼い主さんが落ち着いていることで、犬もふと我に返って冷静になる瞬間があります。犬が自分で落ち着いたタイミングで、穏やかに声掛けをするなどして「騒がない方がかまってもらえる」と理解させましょう。
ただし、犬が恐怖心や不安感からパニック状態に陥っている時は、放置してしまうと益々不安が強くなったり、飼い主さんに対して「助けてもらえない」と不信感を募らせたりすることがあります。
そのため、苦手なものを前にパニックで興奮状態になっている時は、そっと寄り添うようにして優しく声掛けしてあげてください。また、動けば動くほど興奮が高まってしまうので、首輪を掴んだりリードを短く持って犬の動きを制止してあげるといいでしょう。
犬が興奮することで起こるトラブルや危険性
犬が喜んではしゃいで興奮している時は、基本的に放っておいてもかまいません。しかし、あまりにも興奮度が強く、周囲に迷惑をかける可能性がある時は興奮を抑えるよう対処すべきでしょう。
犬が興奮しすぎて吠えたり、走り回ったり、飛びかかったりすることで、周囲の人に怪我をさせてしまったり、怖い思いをさせてしまうことがあります。
特に子どもや高齢者などが相手の場合、ぶつかって倒してしまったりすることはめずらしくありません。また、相手だけでなく、物にぶつかって犬自身が怪我をすることも。家の中ではしゃぎすぎて階段から落ちたり、戸棚のガラス扉を割ってしまったりする事故も実際に起きています。
散歩中に他の犬と遊んでいる時に興奮状態になる犬もいますが、あまりにもテンションが上がりすぎて相手が嫌がっていることに気がつかず喧嘩に発展してしまうこともあります。犬同士の遊びであっても、飼い主さんが興奮状態を確認して必要に応じて一旦クールダウンさせるなどするといいでしょう。
まとめ
犬が興奮状態になる理由や原因はさまざまです。遊んでいる途中やうれしいことがあった時の興奮は、基本的に放っておいてもかまいませんが、興奮度合いによっては一度犬の動きを制止して冷静さを取り戻させるようにした方がいいでしょう。
興奮しすぎることで、周囲の人や物にぶつかって事故やトラブルを起こすことがあるので、飼い主さんが犬の興奮度や冷静さを見極めることが大切です。
また、パニックで興奮状態になっている時は、脱走や攻撃など思わぬ行動に発展しないよう、静かに寄り添って落ち着かせてあげるようにしてください。