米国3州で大規模な『闘犬飼育場』の摘発。司法、行政、市民団体がタッグ

米国3州で大規模な『闘犬飼育場』の摘発。司法、行政、市民団体がタッグ

米国南部の3州で、一連の違法な闘犬飼育施設が摘発され、367頭の犬が保護されました。この摘発には、関係する司法、行政当局と動物愛護団体が緊密に協力して実行されました。

お気に入り登録

大がかりな摘発

摘発

米国の連邦検事局とFBI(連邦捜査局)の要請で、動物愛護団体The Humane Society of the United Statesがアラバマ、ミシシッピ、ジョージアの3州で犬367頭を保護しました。これは史上2番目に大きな規模となった一連の闘犬施設摘発のひとつです。

警察車両や大型トラックが次々に到着し、敷地内に鎖でつながれた犬たちを確認してゆきます。

会見では保護団体からのスピーカーの他、検事やFBI、郡保安官などが次々にスピーチし、「動物虐待者には“目には目を”だ」、「こういった行為は見逃せない」、「必ず逮捕、起訴する」と口々に強い言葉を発します。

繁殖や闘犬ショーの他は一生、鎖につながれている犬たち。犬小屋の前を鎖いっぱいの半径で回り続けた結果描かれた円が、彼らに許された世界の広さでした。

人とこんな穏やかな交流をするのは、この子にとって生まれて初めてかもしれません。

抱えられたこの子は、ずっと尻尾を振っています。女性が口にくわえているのは、この子に振られた番号と、この子に関する情報でしょう。多くの犬たちを管理するのは大変な作業です。

ここは団体が設置した仮設の収容施設です。この子もまた、ずっと尻尾を振っています。わかるんですねえ…

現場で応急の身体検査をします。

仮設施設に次々に運ばれてくる犬たち。この子も診療所に行く途中。女性にぴったり顔を寄せている姿がけなげです。

最後に

米国での動物虐待は小規模な個別案件だけでなく、大規模で組織だった案件も多いですが、反対に救済にもこのようにある程度力を入れています。それでもまだ法整備が未熟だとして、この団体は虐待の厳罰化に積極的に動いています。

状況は異なりますが、動物虐待は日本でも各地で、色々な形で(飼い犬の虐待、ペットショップでの虐待、ブリーダーによる虐待、実験動物の虐待…)発生しています。米国に学ぶべきところも多いですね。

動画を見ることは保護活動支援につながります。

※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
 動画制作者:The Humane Society of the United States
 掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。