1.嬉しいと感じている
外出から帰ってきて玄関を開けると…、いつも愛犬がしっぽが千切れんばかりに大喜びしながらお出迎えしてくれる。飼い主ならそういった愛犬の姿を見ることがあると思います。数時間ぶりに飼い主と会った犬が大興奮する場合は、基本的に『嬉しい』と感じていることが多いといえます。
犬によっては「帰ってくるの遅いよー!」という気持ちを抱きながら飼い主に飛びかかって喜びを表現したり、たくさん吠えてお出迎えしてくれたりすることもあるといえるでしょう。自分の姿を見で愛犬が嬉しそうにしてくれる姿はとても愛くるしくて癒されますよね。信頼関係が築けている証ともいえますね。
2.これから楽しいことが起きると期待している
いつも犬と一緒に遊んだりオヤツをあげたりしていると、犬は飼い主の姿を見たときに「今から遊んでくれるのかな?」「オヤツをくれるの!?」そう感じて興奮することがあります。きっといつも楽しいことを経験させてくれる飼い主に対して「今から楽しい時間をくれる」そう期待しているのでしょうね。
実際に飼い主が部屋に入ってきたら「待ってました!」といわんばかりにオヤツのある場所に移動して嬉しそうに吠えたり、急いでお気に入りのオモチャを飼い主の前まで持ってきて飛びかかったり…と、あきらかに飼い主に何かを期待しながら要求してくることは珍しくありません。
とても可愛い仕草といえますが毎回期待に応えていると『元気よく振る舞えば良いことがある』と愛犬が感じて興奮しやすくなるので気をつける必要がありそうですね。
3.可愛がってほしいと思っている
愛犬と会ったときに大興奮でお出迎えしてくれる場合は『可愛がってほしい』と感じていることも多いといえます。数時間ぶりに飼い主と会えたときはしつこいぐらいに口を舐めてきたり体当たりをするように体をスリスリするなど愛犬からスキンシップをとってくることもあったりします。
大好きな飼い主と離れて寂しさを感じた結果、犬は飼い主から愛情を感じるためにスキンシップを求めてくるのかもしれませんね。
4.強く不安を感じている
少し部屋を離れて戻ってきただけで愛犬が異常に嬉しそうにする。テンションが高くなる。そういった場合は愛犬があなたに強く依存している可能性があります。
飼い主に強い依存心を抱いた犬は少しの間飼い主と離れただけで不安を感じやすく、そういった犬は飼い主が数分間部屋を離れていただけでも戻ってきたときに過剰に喜ぶことが多いそうです。
依存心が強くなりすぎると『分離不安症』という精神的な病気を発症してしまうことがあり、分離不安症になると…、
- 破壊行動をする
- トイレを失敗する
- パニックを起こす
- 自傷行為を行う
- 体調が悪くなる
- 離れているときにたくさん吠える
などの症状が出てしまうようになってしまうことが多いといえます。もし愛犬が普段からつねにあなたの側から離れようとしない場合は強く依存している可能性がありますので、心当たりがあるのでしたら依存心を和らげるために毎日数分間でも良いので愛犬と一緒にいない時間を作ることをおススメします。
犬がテンションMAXのときに気をつけるべきこと
興奮しているときはケガをしやすいので注意
犬が大興奮しながら嬉しそうにはしゃぐ姿って愛くるしいですよね。ですがそんな微笑ましい姿の裏には少なからず危険が潜んでいますのでできるだけ興奮させないようにする必要があるといえるでしょう。例えば犬は興奮すると『ケガ』をしやすくなってしまいます。
テンションが高くなるほど周りが見えなくなって壁やものにぶつかったりしやすくなるからです。また、興奮しながらピョンピョン飛び跳ねていると関節を痛めてしまうことも珍しくありません。酷い場合は脱臼したり椎間板ヘルニアを発症したりすることもありますので気つける必要があるといえるでしょう。
心臓に負担をかけやすい
強く興奮しているときは心臓に負担をかけてしまう危険性もあります。特に心臓の病気を患っている犬の場合、テンションが高くなって心臓がバクバクしてしまうと病気が悪化してしまうことがあるので要注意といえるでしょう。
また、人間と同じように犬も高齢になるにつれて心臓をはじめとした体のさまざまな機能が低下してしまいますので、愛犬がシニア犬の場合は特に心臓に負担をかけないよう気をつけることが大切といえます。
興奮したときのおすすめ対処法
落ち着かせてから触れ合おう
愛犬が大興奮であなたをお出迎えしたり甘えてきたりしたときは『オスワリ』や『マテ』などのコマンドを使って『落ち着かせる』ようにしましょう。
そして愛犬がキチンと大人しくなってから可愛がってあげることをおススメします。また、愛犬が大人しくなるまで無視をするのも効果的といえるでしょう。愛犬を落ち着かせてから接するようにすることで、少しずつ『大人しくしていたら可愛がってくれる』と学習して興奮しにくくなると思いますよ。
また、犬自身も自分の感情をコントロールしやすくなるといえるでしょう。
まとめ
犬が飼い主の姿を見て大興奮するときは『嬉しい』『楽しいことが起きる予感がする』『可愛がってもらいたい』といった気持ちが込められていることが多いといえます。
また、飼い主への依存心が強いと犬は飼い主と会えたときに過剰な反応をしやすくなるともいえるでしょう。興奮のしすぎはケガをしたり病気が悪化する原因となりますので、愛犬が興奮したときはできるだけ大人しくさせてから触れ合うことをおススメします。