犬は他の犬の態度に影響を受けるらしい?
通報・発見
くず鉄置き場にいる母犬と子犬たちの保護依頼で、ロスアンジェルスの保護団体HOPE FOR PAWS がかけつけました。何となくすさんだ感じが漂う地区のよう…。
連絡してくれた人は、もう1年以上も母犬に食べ物を与えていたそうです。でも、そうしているうちに妊娠してしまったのですね。
かわいがられていたから、人を恐れずにすぐに近づいてきてくれました。食べ物のにおいに、尻尾をブンブン振っています。
保護
この子は9匹子犬を産んだそうですが、そのほとんどの子は人手に渡ったそう。きちんと世話してくれる人たちであることを祈りましょう。
今は2匹の子犬が残っているそうです。すでに1匹は腕に抱かれていますね。
1年ちょっと前にこの母犬を見つけた時には、皮膚病で体毛ははげ、肋骨が浮かび上がっていたそう。世話をしてあげていた人はこれまでに他の保護団体などにも連絡をしたそうです。でもこの子に里親さんは見つからないだろうから、安楽死になるかもと言われたこともあったとのこと。だから今回の保護は本当に嬉しいと、話しながら涙声になっています。
母犬に布リードをかけました。
姿が見えないもう1匹の子犬を探して施設の周囲を車で回っていると、悲しいことに、すでに死亡した子犬のなきがらが見つかりました。保護活動では、こういう場面にも遭遇するのです。感染症が死亡原因の可能性もあるため、他の2匹と一緒に運ぶことは避け、動物管理局に連絡しました。ごめんね、安らかに…。
2匹目の保護
気を取り直して、母子2匹を病院へ連れて行きます。
ところがその途中で、別の犬の保護依頼が入りました。近くなので寄って行きます。数カ月、この敷地に居ついているとのことでした。食べ物を追って近づいてきますが、緊張している様子です。食べ物を口にくわえて、逃げてしまいました。
そこで、ケージトラップを仕掛けることにしました。
やはり空腹なのでしょう、犬はケージの中の食べ物のにおいにつられて近づいてきました。ケージを警戒してその周りをぐるぐると回った後、意を決して中に入って行きました。
体重が軽いと仕掛け板に乗っても連動してフタが落ちないことがあるのですが…。
ガシャン!フタ、落ちた~!犬は驚いて回っています。いつも思うのです、このショックは相当だろうな、ごめんねと。
ケージごと車に乗せます。隣には先ほどの黒犬親子がいますよ。けんかしないでね?
黒い母犬を「ヴェガス」、子犬を「ムーンダスク」、ケージトラップに入った子を「ビンゴ」と名付けました。
車内にビンゴが加わっても、ヴェガスは全く動じていないし、ムーンダスクは横向きで寝てます。そんなのんびりした親子に感化されたか、最初は吠えていたビンゴも穏やかになり、ケージ越しに指で触れるようになりました。
ケア
病院で犬たちの体を洗います。ビンゴはじっとがまんの子。
ビンゴが穏やかな表情を見せるようになる頃、ヴェガスは診察台で身体検査を受けるムーンダスクを心配して、伸び上がっています。親ですねえ。
親子も体を洗ってさっぱり。とっても人懐こいヴェガス母さんに、ムーンダスクは「お母ちゃんが甘えてる…」と不思議そう?
それから
ヴェガスとムーンダスク、そしてビンゴを、2つの一時預かり施設がそれぞれ引き取ってくれました。動画作成の時点で、ムーンダスクとビンゴは素敵な里親さんの家庭に。あとはヴェガスですが、こんなに愛らしい子ですから、きっともう、素晴らしい家庭で暮らしているのじゃないかなあ、と思うわけです。そうでありますように!
すべての犬たちに幸あれ。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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