1.目を合わせないようにする
本当に反省しているならちゃんと目を合わせなさい!と言ってしまいたくなるような態度や仕草ですよね。叱られている時に犬が目を合わせないようにすることにはもちろん理由があります。
困っているから
なぜ叱られているのかを上手く理解することができず、声を荒げたり、怒っている様子の飼い主さを見て困ってしまっているのです。「何をそんなに怒っているの?」という態度や仕草です。目を合わせないようにしている間は「何か叱られるようなことしたかな…」と、心当たりはないかと考えているのかもしれません。
「落ち着け…落ち着け…」と自分に言い聞かせているから
叱られている時、ソワソワしたりドキドキしたり、叱る飼い主さんの姿が怖くて不安になったりします。目を合わせないようにすることで自分の気持ちを落ち着かせようとしている態度や仕草です。愛犬が不安そうにしている時や怖がっている様子である時は、「叱る」ではなく「怒る(感情的になる)」になってしまっていないか考えてみてください。
2.座ったまま(立ったまま)目を閉じている
叱られている時、座ったままや立ったままの状態で目を閉じていることがあります。何て悪い態度なの!?と感じてしまうかもしれません。まさか叱られていることに飽き飽きして眠くなったんじゃ!?と感じている飼い主さんもいらっしゃるようです。
「ああ…この状況から逃れる方法は…」
また飼い主さんに叱られてしまい、立ったままお説教を聞いている時、「ああ…この状況から逃れる方法はないものだろうか」と考えているようです。現実から逃れたい時、犬は目を閉じるのだそうです。
叱られている時だけではなく、病院の待合室でもよく見られる態度や仕草です。診察台の上に乗せられてジッと目を閉じて座っていたら、お利口さんねと褒められてしまうかもしれません。
3.しきりにあくびをする
叱られているにも関わらずしきりにあくびをするなんて!さらに飼い主さんを怒らせてしまうような態度や仕草ですよね。しかし、反省していないわけではないんです。飼い主さんをバカにしているわけでもありません。
あくびはストレスのサイン
眠いわけではないのに犬がしきりにあくびをするのは、強いストレスを感じているサインです。ストレスを少しでも軽減させるためにあくびをします。あなたにも同じことがありませんか?
決して眠いわけではないのに仕事や家事をしながらあくびをしてしまうことがありますよね?職場であくびをして叱られた経験のある人もいらっしゃるかもしれません。これは、ストレスを緩和させるための行為であって、私たち人間にも犬にも起こります。
相手を落ち着かせたい
叱る飼い主さんに対してしきりにあくびをして見せるのは「まあ落ち着いて話そうよ…」「そんなに怒らないで?」「ぼくは争いたくないんだ」という気持ちを伝えたがってします。
イライラしている飼い主さんの様子を見て、何とかイライラする気持ちを落ち着かせてあげたいと考えているんです。相手の気持ちを落ち着かせることができれば、自分自身もその状況から抜け出すことができますよね。
4.相手に背中を向ける
叱っている最中に背中を向けられてしまっては、ちゃんと聞いているの!?何で無視しようとするの!?と感じてしまうかもしれません。
最大の信頼と反省の証
叱っている飼い主さんに背を向けるのは、飼い主さんへの最大の信頼の気持ちと最大の反省の気持ちを伝えたいからです。不要な争いを避けるための第度や仕草でもあります。怒っている相手が自分を襲ってくるかもしれないのに背中を向けるということは、それだけ相手のことを信頼しているということですよね。
まとめ
犬が叱られている時によくする態度や仕草は、飼い主さんから見ると「叱られている時の態度じゃないよね!?」と、さらに怒らせてしまうようなものばかりです。
- 目を合わせないようにする
- 座ったまま(立ったまま)目を閉じている
- しきりにあくびをする
- 相手に背中を向ける
なぜ叱れているのか犬が理解することができるよう、私たち飼い主が犬の叱り方を改めて学ばなければならないのかもしれません。全ての犬に共通するわけではないので、愛犬に合った叱り方を探してみましょう。