愛犬ココとの初めての出会い
真っ暗な犬舎でうずくまって寝ているだけだった愛犬ココ
私とココの出会いは、ブリーダーの犬舎掃除のバイトをした事がきっかけでした。沢山の元気な子達がいる中で、いつもうずくまっている一匹の犬、それがココでした。
異常に怯え、呼んでも隅に逃げ出てこない。捕まえても身体をガチガチに強ばらせ、そしてまるで生きているのかわからないほど、無気力な表情に驚き「こんな子いるんだ。この子の過去に一体何があったのだろう?」としばらく様子をみていました。
心身共に人を信用していない事は一目瞭然でした。
お産に失敗してそれから鬱状態になってしまった愛犬ココ
※この画像はイメージです
ある日思い切ってブリーダーさんに「この子は何故身体が硬直し、触られる事を拒否するのか?一体何があったのか?」と聞いてみました。するとブリーダーさんからココがお産に失敗した事があると聞かされました。
ティーカッププードルのココは、初めてのお産でお腹にいた赤ちゃんが成長し過ぎてしまい自力での出産が難しかったとの事でした。それだけ聞いただけでも「こんなに小さな体で頑張って出産しようとしたんだ」と思った私にブリーダーさんは、身の毛もよだつ話の続きをしてくれました。その時感じた恐怖は、今でも忘れられません。
生まれてくる途中で、赤ちゃんがつっかえて死んでしまい、このままでは母犬も死んでしまうと一か八かの判断で、赤ちゃんの身体を無理矢理引っ張り出したんだそうです。
その時母犬の股が裂けてしまい、それからココは痛み、苦しみ、悲しみからか人を信用出来ず、身体に触れられる事を怖がり呼んでも無表情でただ真っ暗な犬舎の中でいつも小さくなって寝ているだけの鬱状態になってしまったようでした。
▲まだ無表情で緊張もなかなかほぐれない様です
どうしてもこの子を幸せにしてあげたいと、ブリーダーさんに今後産ませる予定がないなら引き取らせて欲しいとお願いをし、譲ってもらいました。
先住犬が面倒みてくれた事で表情に変化が出てきた愛犬ココ
全ての事にチャレンジするココ。
ドッグフード以外の手作りフードを食べたり、公園に行ってみたり、それこそ犬舎以外の広い場所で走る事も、車に乗る事、トリミングに行く事、全てがココにとっては、初めてで緊張しながらも、楽しんでくれているようでした。
▲公園デビュー。先住犬の犬友達も暖かく迎えてくれた
公園に連れて行った時も、先住犬やその犬友達がココをリードしてくれていました。そんな時飼い主さん達も黙って見守ってくれていました。
犬同士がまるでココに人を信用しても大丈夫だよ。楽しい事は沢山あるよ。と教えてあげている様でした。
まとめ
ココを保護して、この子を幸せにしてあげたい、色々経験させ、もっと楽しませてあげたいと思ったものの、結局私自身も先住犬に助けてもらい、ココと同様にたっぷりの愛情を受け、毎日過ごさせてもらっています。
▲こんなに嬉しそうな表情をするようになりました!
もし保護犬を引き取ろうと考えている方がいらっしゃったら、是非先住犬に力を借りてみたら、いかがでしょうか?犬同士の力は想像以上に素晴らしいものと感じる事でしょう。