幼児を抱えて犬に話しかける人
通報・発見
ナーバスな犬がいると保護依頼を受けて、保護団体HOPE FOR PAWS が出向きました。
犬は街路樹のそばで休んでいます。
追跡
食べ物をあげようと近づくと、いったん興味を示して保護メンバーに近寄ってきたものの、やっぱり不安になって、くるりと向きを変えて歩き去ってしまいました。
急いで車を発進させて、歩道を歩く犬をゆっくりと追いかけます。
犬は振り向いて車の方に視線を向けました。
「あの子、僕たちが追いかけてるのをわかってるね。」とは、保護団体リーダーのつぶやき。
助っ人登場
どこか囲いのある場所に犬が入ってくれることを期待しながら、ゆっくりと車を前進させます。
犬は車の前で道路を横切ったりします。他の車がさっと横を走り抜けたりして、犬、危ないですよう。
心配をよそに、犬はさらにトボトボと歩き続きますが、結局元いた場所に戻ってきます。どうやら、いつもそこで食べ物をくれる女性がいるようです。
そこで一計、保護チーム2人のうちの1人が車を降りて、車が犬を追いかけている間に、犬がとどまっていた場所にケージトラップを仕掛けます。
犬はきっとまた、ここに戻ってくるはずです。
ケージトラップを仕掛けていたメンバーからの連絡で、犬に食べ物を与えている女性が今、そこにいるとのこと。犬は、彼女の家について行くほどなついているそうです。保護に強力な助っ人が現れました!
子供を片腕に抱いたこの女性、さっそく犬と接触しています。確かに、犬は女性を見て大喜びでとびついたり、手から直接食べ物をもらったりしています。本当に信頼しているんですね。
リーダーが少し離れた場所で車のフロントガラス越しに様子を見ていると、女性はしゃがんで犬をなで、まるで「ほら、大丈夫だから、ケージに入りなさい。」と、犬を説得しているようです。
ケージに投げ入れた食べ物を拾いに行く犬。
女性はフタを手でおろそうとするのですが、残念ながらこのフタ、中の仕掛け板に連動していて、板に体重がのらないと閉まらないんですよね。
ところでこの人、ずっと幼児を片腕に抱いていますよ。お母さんは力強いですねえ。
確保
犬はさらにケージの奥に向かって入り、フタがガシャンと閉まりました!
車中のリーダーは思わず「やった!(That’s it!)」
いったんつかまってしまったら、この子、尻尾を振っていますよ。この女性の存在が、本当に安心感を与えたのですね。
ところでこの女性、エリザベスさん、メイクアップ法を発信するインスタグラマーらしく、協力のお礼に(?)動画内でしっかり宣伝してあげました。笑
お時間がある読者のみなさまは、ここで耳から入る英語のお勉強!
犬をケージごと車に積んで、女性メンバーが、「(犬にあげる)おやつあったっけ?(Do we have a little treat?)」とリーダーに聞くと、リーダーは、もうチーズバーガーまるまる1個食べたから、あとにしようと拒否。
続いてこう言っています。
I don’t want her to get car sick and bomb it.
直訳は、「私は彼女に車酔いしてやらかしてほしくない。」つまり、「車に酔ってやらかすと困るから。」
やらかす、とはこの場合、吐いちゃうってことですね。
bomb(ボム)は「爆弾(を落とす)」ですが、”I bombed it.” と言えば、何か大失敗した、ヘマした~です。
もしこの犬が病院へ行く途中で吐いてしまったら、She bombed it!(この子、やらかした~!)
ケア
やらかさなかったお利口なこの子を、「マヤ」と名付けました。
病院で体を洗います。
飛行機の翼のようなマヤの大きな耳はよく動いて、感情を表現してくれます。これでブルブルブルッとやると、水がよく飛びそう!
マヤはすっかりリラックスして、保護メンバーのロレータさん、マヤのかわいさにメロメロです。
それから
一時預かり施設がマヤを引き受けてくれました。そこには仲間の犬たちがたくさん。マヤはすっかり打ち解けて遊びます。
エリザベスさんになついていたあの姿が、マヤ本来の性質なのですね。道端で、オドオド、ビクビクしていた日々にサヨナラ!
動画をご覧ください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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