実は犬が「やめてほしい」と感じている飼い主の行動
愛犬が嫌がることは、なるべくしたくない…そう常日頃思っている飼い主さんは多いでしょう。ところが、私たちは無意識の内に愛犬が「やめてほしい」と思うような行動をとっている可能性があります。では、どのような行動に不快感を抱いているのでしょうか。
1.休んでいるところにスキンシップ
愛犬が少し離れたところで休んでいたり、昼寝をしたりしている時、「かわいい」という思いから愛犬に近付き、撫でてしまうことはありませんか。
飼い主としては素直にかわいいと思っての行動なので、悪意はもちろんありません。しかし、犬からすると「休んでいるから触らないでよ」と感じていることも…。
犬は元々警戒心の強い動物です。そのため、ちょっとした刺激で浅い眠りから起きてしまったり、警戒心が発動し、気が休まらなくなってしまったりします。愛犬が休んでいる時は、なるべくそっと見守ってあげましょう。
2.近くで突然大声を出す
テレビを観ている時、驚いた時など、何かの拍子に「あっ!」と声を上げたり、笑い声を出したりすることはありますよね。しかし、犬にとって、突然大声を出されることは恐怖でしかありません。
犬は人間よりも聴力が優れているため、私たちの何倍も大きな音に聞こえています。大好きな飼い主の声であっても、突然近くで大声を出されると、ビクッと驚いてしまい、ストレスが溜まってしまうのです。
家に居る時くらい、自分の好きなように過ごしたいと思うかもしれませんが、愛犬が近くにいる時は、できるだけ突然大声を出さないよう心掛けましょう。
3.家族内の喧嘩
犬は飼い主の行動をよく観察し、そこからその人の感情を読み取る能力にも長けています。また、元々群れで暮らしていた犬たちは、仲間意識が非常に強いです。そのため、愛犬の前で家族が喧嘩してしまうと、一大事だと強いストレスや不安を感じてしまいます。
たまに家族喧嘩をする事はあるかもしれません。しかし、頻繁に家族喧嘩を犬に見せていると、犬は自分の居場所が無い、家が居心地悪いと感じるようになってしまい、心身共に休まらなくなってしまいます。
なるべく愛犬の前では家族喧嘩は避け、喧嘩をしてしまいそうになった時は、できるだけ感情を抑え込み、冷静に話し合いをしましょう。
4.たばこや香水などの強い匂いを纏う
直接愛犬に何かをしたというわけではありませんが、犬の嗅覚は非常に優れているので、ちょっとした匂いも敏感に嗅ぎ取ることができます、しかし、裏を返せば、感じたくない匂いも強烈に感じ取ってしまうということです。
犬はたばこや香水などの強い刺激臭を嫌います。そのため、飼い主が香水をつけていたり、たばこを吸った後、すぐにスキンシップを求めてきたりすると、不快感を感じ、強いストレスに繋がります。
愛犬を触れ合う際は、なるべく香水やたばこの匂いを纏っていない状態で接しましょう。ちなみに、たばこの副流煙は犬にも悪影響を及ぼします。犬の近くで吸ったり、吸った直後に触れ合うことは受動喫煙に繋がるので、避けてください。
5.からかうような行動
愛犬のいろんな反応を見てみたいという思いから、時々からかってしまう飼い主さんがいます。しかし、犬は素直な動物なので、期待した分、その期待した結果が起こらなかった時、想像以上に傷ついています。
例えば、手におやつを隠している振りをして当てさせ、結果的にどちらの手の中にもおやつが入っていなかったり、あるいは「散歩行く?」と言いながら行かなかったり…。
犬は表情が豊かな動物なので、さまざまな表情が見られ、飼い主としては「かわいい」で済む話かもしれません。しかし、その裏で愛犬は傷ついています。からかうような行動は慎みましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。私たちが普段、無意識の内にとっている行動が、愛犬にストレスを与えていることもあります。今回紹介した行動に心当たりのある方は、以後改善し、愛犬にできるだけストレスのない生活を送らせてあげましょう。